つぶろぐ。

その時の自己顕示欲に忠実。

【人体実験】ノリだけで1日11万歩歩いてみた!【札幌苫小牧間1日徒歩】

どうも!つぶグミはいいぞ。( @kirsch2293 )です。

 

追記:また限界徒歩を成し遂げてしまいました。今度は133cmの積雪深を誇る真冬の岩見沢に行ってきました。

 

2293iswell.hateblo.jp

 

 

 

第一章 研究背景

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突然ですが、札幌駅から苫小牧駅までお散歩してきました!

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距離にして73.3km109,254歩、総行程18時間17分ということでちょっと長旅になってしまいました。73kmというと、東京駅から群馬県館林市までがそれくらいの距離だそうです!

 

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行程はご覧の通り。札幌駅〜国道36号線を目指し、途中新千歳空港に寄り道しつつ苫小牧の街へ向かっていきます。

 

第二章 先行研究

なんでこんな拷問を?ということなんですが、実は以前フォロワーの女性陣3人が歩いて小樽まで行っておりまして。ちょうどその時の歩行距離が40kmを少し越えるくらいだったんですよね。

ちなみに今回の企画を成し遂げるまでの私の1日の歩行記録が42km

 

(たぶん)越されちゃっ……たぁ!

 

人は誰しも、それなりの大記録だと思っていたものが、あろうことか身近な人に塗り替えられてしまったら悔しいものです。その瞬間、負けず嫌いでお馴染みの私の心には火がついてしまいました。

 

第三章 研究目的

「もう小樽より遠くへ行くしかないじゃん!!!」

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ということで、直近で予定がなく晴れた日であった2020年7月5日(日)がXデーとなりました。

 

どこへ行くか?ということでいくつか案は出していたのですが、人間の1日の活動時間を16時間として、そこに一般的な歩行速度である時速4kmを掛け算した64km前後のゴールを探していました。もちろんゴールというからにはそれなりの街であったりランドマークであったりの何かが欲しいわけですが、そこでゴールとして白羽の矢が立ったのが

 

苫小牧駅(札幌駅から70km)

 

というわけです。

JRでも1時間かかるような土地であること。日本海側の札幌と違って太平洋側の街であること。そして、来たる7月1日にはコロナの影響で休業していた実家の雪ミク スカイタウンが営業再開しており、寄り道ができること。

様々な理由が重なり、苫小牧を目指すことになったわけです。ともあれ、この頃は2〜3割の冗談も残っていました。達成しといて言うのもあれですが、70kmは人間が1日で歩く距離ではないので。

 

そんな甘えた心もあったのですが、

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なんと先述のフォロワーに刺されてしまいました。

これでもう退路は断たれたわけです。「やっぱ行きません」とはもう口が裂けても言えなくなってしまったわけだ。

 

第四章 方法論

木更津だか船橋だかのアウトレットモールで安くなっていた2,000円のスニーカー(1年半は履いてる)と、普通のチノパン、そしてマジカルミライ2018のTシャツの上にGUで2,000円くらいだったマウンテンパーカーを羽織った、明らかに今から遠距離ウォーキングに挑むとは思えない服装で歩いてきました。

何故かって?整える前にXデーが来ちゃったからです!!!

それに本気で装備整えたらお金たくさんあっても足りないしね。割と命かかってるんですがそれは

 

第五章 実験

さて、一通り説明も済んだことですし、出発しましょうか。

ちなみに、Xデーの前日につぶグミさんは終電までミク廃の皆さんと飲み会をしており、すすきの駅から自宅まで4km程度歩いているためそれが事前に加算されています。とはいえ7月5日に歩いた道のりであることに変わりはないのでそのまま合算していきますね。

 

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03:23(出発から25分)札幌駅

 

頭が悪いので、終電飲みから寝ることなく02:58に自宅を出発しました。学生街から南に歩くこと25分。まずは最初のチェックポイント、札幌駅です!

ここは北5西1の青空駐車場。順調に行けば2030年に北海道新幹線が札幌まで開通するため、駅ができるこの地区は再開発の計画が進められています。

 

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03:45(出発から47分)苗穂駅

 

目的地へはすすきの方面から橋を渡るのが最短ルートなのですが、最近その辺りを何度も歩いていたので気分転換にもこちらのルートを歩いてみました。昔市電が旧苗穂駅前まで走っていたルートですね。

写真はつい最近移設開業した新しい苗穂駅。新たにロータリーができ、周辺も工事区画が多く絶賛再開発中。大通のチカホでめちゃくちゃ広告を目にしますが、タワマンも建つみたいです。これらの土地は元々札幌の暮らしを支えた工場群の跡地なんですね。まだまだ苗穂駅周辺には側線や車庫が残っていますが、いずれこれらも合理化されて再開発の対象となるかもしれないとのこと。

今後が非常に楽しみなエリアです。

 

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03:56(出発から58分)東橋

 

豊平川を渡って白石区へ。ハイジは「ゴミをへらそう」とか言わない。こういうのルフィの専売特許だと思ってたのにね。

 

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04:15(出発から1時間17分)東札幌

 

千歳線旧線はサイクリングロードになっており、この道をずっと進んでも北広島方面に行けるみたいです。とはいえ、北広島駅方面へ向かうと今回は遠回りなので、ここでこの道とはお別れ。いずれこのルートも歩いてみたいですね。

 

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04:48(出発から1時間50分)月寒中央駅

05:03(出発から2時間5分)福住駅

05:10(出発から2時間12分)札幌ドーム

 

月寒中央駅でサークルの後輩つっちー( @Tsutchey_HUV)と合流。ここからは2人体制でゴールを目指して歩いていきます。

ここからは東豊線沿いに道なり。現在は福住で終点ですが、このまま札幌ドームの前を越えて清田区まで延伸する計画がだいぶ昔から全く進展なく続けられております。進展がないまま札幌は人口減少フェーズに入りました。

 

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05:31(出発から2時間33分)清田区突入

 

札幌市を構成する10区の中で最も新しく、かつ唯一JR・地下鉄のどちらも乗り入れていないのが清田区。バスか自家用車しか交通手段がないため、運転免許を持たない私にはかなり不便な土地です。

先ほど話していた地下鉄延伸について、清田区役所の近くにこんなモニュメントが。流石にもう厳しいだろうなあと私は思っています(が、妄想地下鉄を引くとなったら誰もが最初に東豊線の清田延伸と東西線手稲延伸をやると思う)

 

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06:46(出発から3時間48分)北広島市突入

 

約4時間歩き、ついに札幌市を脱出しました清田区、長かった。北広島市カントリーサインはクラーク。「例の有名なセリフを言ったのが北広島市内だったから」という理由なのですが、確かにそうなんだけど当時ここは札幌郡月寒村の外れ。北広島市の母体となる広島村すらも成立していない時代なので、街の誇りと立てるにはどうかなと個人的に思っているのですが……それがアイデンティティなのが北広島市。そういったところの貧弱さはニュータウンあるある。

この辺りまで来るといかにもなロードサイド店舗が続き、相当郊外まで来たなあという気持ちになってきます。市境まで来るとそうした店舗すら減ってきて、徐々に緑が豊かになってきているのを感じますね。

この頃は、そんな程度の自然の豊かさを見て「何もねえな」とか言ってられたんですね。幸せだった。

 


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08:39(出発から5時間41分)島松駅逓所

08:47(出発から5時間49分)恵庭市突入

 

国道36号線から一度脇道に逸れて、先述したクラークが例のセリフを放った場所である旧島松駅逓所へ。駅逓所は、本州でいう宿場のような役割を果たした施設で、宿泊や郵便などの業務を果たしていました。とはいえ、開拓期の北海道といえば今以上に手付かずの原野が広がっていたわけですから、宿場町のような大それたものではなく、本当にこじんまりとしたものです。

朝早く着いたため、10時開館の内装を見ることはできず。入館料は200円で、歴史資料を中心に取り扱っているみたいです。

島松駅逓所の脇を流れる島松川を越えると、3つ目の街・恵庭市へ。ここは先程も話した通り36号ではなく脇道なので、カントリーサインもなく質素な作りでした。

今思い返すと、我々ここまで休憩無しで歩き続けてきてるんですよね。馬鹿です。

 

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09:10(出発から6時間12分)島松演習場

 

我々一行が森の中を歩いていると、何もない場所に突如「補給処」というバス停が。何かと思ってしばらく歩いていくと、ここは自衛隊の補給処がある場所なのだそうです。とはいえバス停の名前もかなりアバウトになってきて、人家もまばらな所に来たんだなと実感しました。

後に分かることですが、これでもまだまだ都会な方です。いうても幹線道路ですし、このバス停も1時間に1本は来てますし。

 

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09:52(出発から6時間54分)セブンイレブン恵庭有明町

10:16(出発から7時間18分)恵庭市役所

 

だいぶ足にも疲労が溜まり、買っていた飲み物も底をつき喉が渇いたので、ここでこの旅最初となる休憩。そして50,000歩の大台に乗りました。今思うと50,000歩まではぶっ続けで歩いてたのはあまりにも化け物ですね……

コンビニを出てしばらく歩くとミクさんの自販機に遭遇。癒されるわぁ^〜

そして恵庭市街地の中心部までやってきました。

 

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10:42(出発から7時間44分)森 永 乳 業

 

市街地を抜けると工業地帯へ。このあたりは地名でいうと戸磯とか恵南なんですが、町域が広いのと、そもそもこの辺りは工場勤務者の利用が多いということもあり、バス停の名前は基本的に近隣の工場から取られています。

ところで、このバス停の名前は「森永乳業」。その先が「山崎製パン札幌工場前」「サッポロビール北海道工場」なので、かなり異端児なのが分かると思います。森永乳業は地名であり、概念。

ともあれ、山崎製パンの工場からはめちゃくちゃ甘くて良い匂いがしましたし、それ以外にも名だたる大企業の工場が立地していて、社名の看板を見るだけでも楽しかったです。

 

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11:05(出発から8時間7分)千歳市突入

 

工業地帯を抜けると一旦小高い丘になります。そこでちょうど道東自動車道をくぐるのですが、ここが恵庭市千歳市の市境でした。この旅4つ目の街・千歳市です!

今回の旅は全部で5市を通るので、これで旅程の2/3を消化したと思い込んでいるご一行ですが、完遂した今見返すと、歩数ベースで55%、距離ベースでは47%と、やっと半分行ったかどうかのところでした。これを当時の我々が知ったら発狂していたことでしょう(一応地図を見てたので薄々勘付いてはいましたが)。

 

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12:25(出発から9時間27分)ヴィクトリアステーション千歳店

 

千歳市に入ったため、標識にもついに「苫小牧」が見えるようになりました。まだ30km以上あると知り絶望する一行。

しばらく歩くと千歳の中心市街地に入ります。駅前通にさしかかったところで駅に向かって左折。お腹も空いたのでファミレスで休憩することにしました。

ヴィクトリアステーションは北海道発祥のハンバーグ/ステーキ系のファミレスで、現在はビッグボーイ傘下なのですが、チェーン店の数として北海道最多。まさに北海道を代表するファミレスです。

ここで私が注文したのはわさびおろし手ごねハンバーグ。疲労困憊の体に美味しいハンバーグがよく染みます。水はセルフサービスだったのですが、既にそれを取りに行くだけでもしんどいくらいには疲れていました。

 

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13:06(出発から10時間8分)千歳駅

13:42(出発から10時間44分)南千歳駅

 

千歳駅前の交差点で右折し、空港方面へ進みます。駅を越えるとどんどん建物が減っていき、長い一直線の道路と空港方面を示す標識など、どんどん空港に近付いていることを実感させられます。左手には高架から地上に降りてきたJRの線路が通っており、快速エアポート・普通・特急おおぞら・特急とかち・特急北斗・特急すずらん、そしてさらに貨物列車と、ひっきりなしに列車が走っていました。

ここからまっすぐ苫小牧方面へは進まずに、少し寄り道します。

 

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14:20(出発から11時間22分)新千歳空港国際線ターミナル

 

さて、生まれて初めて新千歳空港に徒歩でやってきたわけですが、なんとここ、徒歩来港者向けに横断歩道と歩行者用信号まで完備されています。札幌~新千歳空港の徒歩ならすでに先人もいるようですし、完全に空港側が一枚上手でしたね。新千歳空港は徒歩来港者にも配慮した素晴らしい空港です。

 

歩道への入り口ですが、少し分かりづらいです。

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白い線で示したルートが、南千歳側(左上)から新千歳空港(下)へ向かう歩行者用ルートです。

まず南千歳駅の駅舎に入り一度空港から離れ、跨線橋に併設された歩道を渡っていくと空港の国際線ターミナルに辿り着きます(下、左側のルート)

また、歩道橋を2つ渡った後に見える歩道を進んで行くと、今度は国内線ターミナルに辿り着きます(下、右側のルート)

我々は航空写真からこの歩道の存在を見つけることができず、途中草むらや道路を越えて域内に入らざるを得なかったのですが、危険なので絶対にやめましょう!!!

 

さて、道なりに進むと国際線ターミナルのタクシー乗り場に到着したので、ここから空港内に入っていきます。コロナ禍の影響で国際線はすべて欠航になっており、あたりには閑古鳥が鳴いていました。

とはいえ、国内線の羽田新千歳間は世界一の黒字路線と言われるほどの就航本数と搭乗客数。このような情勢の中でも、確かにいつもよりは少ないですがそれなりに人がいたのが印象的でした。 

 

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14:30(出発から11時間32分)雪ミクスカイタウン

 

実 家 の よ う な 安 心 感

 

コロナ禍で長期休業していた雪ミクスカイタウンですが、7月1日についに営業を再開していました。ここで、札幌からサイクリングで空港まで来ていたフォロワーのあだっちーさん( @kunntou )に遭遇。お互いに健闘を祈ったのち、しばらく休憩してから実家を後にしました。

ピアプロの壁には「札幌から徒歩で来ました」と書いてきました。事情を知らない人からしたら「冗談にしてもリアリティがなさすぎ」と思うところでしょうが、残念。本当に歩いてきてます

新千歳空港でついに出発から50kmを達成。すでにこれまでの自己ベストを大幅に上回っていますが、まだ20km以上旅程は残っています。

 

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15:55(出発から12時間57分)苫小牧市突入(してたことに気付く)

 

新千歳空港を抜けるといよいよ無人地帯に入っていきます。我々以外歩行者などいるはずもなかったので、退屈しのぎ兼熊避けとしてBGMを流しながら歩いていきました。DJセトリは30分で完結するため、最後まで聴けば30分は歩けるということで非常に重宝しました。受験勉強期に声優ラジオを聴いていたのを思い出します。

当たり前ですが、頭上のかなり低いところを飛行機が飛んでいくので、相当迫力を感じられました。そして、あたり一面道路と以外に人工物が見当たりません。建物といえば駐車場の守衛所くらい。ついに歩道もなくなり、決して広くない路側帯を前後に並んで歩いていました。そんな道を歩くこと約50分。ふと見えた看板に「苫小牧市美沢」の文字が!どうやら、空港の南側の敷地は苫小牧市になっているようで、知らないうちに我々は苫小牧市に突入していました。すでに40~50分は市内を歩いていたわけですが、そんなことに全く気がつかないほどの虚無が広がっているということです。

そういえば、カタツムリをたくさん見かけました。あんまり実物を見たことがなかったので、結構新鮮でしたね。

 

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16:22(出発から13時間24分)国道36号線に合流

 

狭い道道130号線を抜け、南千歳駅から続いてきていた国道36号線と合流します。

実に5kmぶりの交差点です。

とはいえ、これで無人地帯が終わるわけでは決してなく、少し道が歩行者向けにも整備されているなという程度。代わり映えしない景色と痛む足腰に、どんどんメンタルが蝕まれています。我々はこのエリアを「地獄の森」と命名しました。

 

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16:45(出発から13時間47分)植苗駅(大嘘)

 

実は今まで歩いてきた道は、苫小牧市街から新千歳空港に向かうための最短ルートなので、苫小牧から空港を目指すバスが1時間に1本程度の頻度で運行しています。

そのため、明らかに小規模な集落にもバス停と待合室が完備されていました(しっかりとした作りの待合室はいかにも豪雪地帯って感じがしますね)。このバス停の名前は、「植苗駅通」なのですが、すぐ近くの看板には、「植苗駅→ 3km」の文字が。3km離れた駅(しかも普通列車も一部は通過するような駅です)がランドマークとして機能しているのを見ると、まだまだ先は長いんだなと気が滅入りますね。

 

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17:24(出発から14時間26分)道の駅 ウトナイ湖

 

空港から3時間、ついに地獄の森にも光明が差してきました。ウトナイ湖苫小牧市でも有名な観光地の一つで、競技クイズにおける「正式名称を『特に/」でもお馴染みのラムサール条約に登録されている、リアル白鳥の湖です。今回は白鳥は見られませんでしたが、透き通った湖面が非常に印象的でした。

とはいえ、美しい自然に心が洗われるだけの余裕はすでに持ち合わせていなかったのも確か。3時間ぶりの休憩とペットボトルの補給を済ませ、ゴールへ向かいます。この時万歩計は9万歩。前代未聞の6桁到達がいよいよ現実味を帯びてきていました。

 

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19:01(出発から16時間2分)10万歩到達

 

苫小牧市街に入ると、「勇払川」「日高自動車道・浦河方面」「フェリーターミナル」など、分水嶺を越えて太平洋側まで来たのだなと実感させる標識や看板が見えてきました。

その後はひたすら住宅街を歩いていたので特に写真は撮っていなかったのですが、苫小牧駅に続く明野南通にさしかかったところで、ついに万歩計が10万歩の大台に乗りました!理由はよく分かりませんが、1歩75cm換算をするにはかなり短い、67km地点での達成となりました。

この時相方つっちーの万歩計は9万歩で(そもそも出発地点がそれぞれの自宅なので距離が違います)、2人揃って10万歩達成するのではないかと一瞬だけ気力が回復(0.03%くらい)するような会話をしていました。

沼ノ端駅から苫小牧駅を経由して白老駅の手前までの28.7kmは、日本一の鉄道直線区間となっており、それに並行して伸びる道路も一直線。目の前は開けているのにゴールの駅まではまだ8kmほど残っており、進んでも進んでも先が見えてこないのはかなり苦しかったですね。

 

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19:16(出発から16時間18分)イオンモール苫小牧

 

ウトナイ湖から1時間半。だいぶ休憩頻度も上がってきました。疲労困憊の状態でも怪我をしないためには、定期的な休憩やストレッチが必要不可欠。とはいえ、ここまで来る頃にはすでに2人とも普通の歩き方ができなくなっていました(というか、普通の歩き方を忘れてしまった)。関節も筋肉も脳からの命令を聞けなくなっており、歩き疲れた人や怪我人の歩き方ではない、自身でも恐怖を覚えるほどの不自然な歩き方でした。

ここで苫小牧在住のたつかぜくん( @tatsukaze_phoco )と合流。激励をもらいながら、ここから苫小牧駅までのラストスパートを先導して頂くことになります。

20時ごろまで休憩し、ゴールまで残すは4km。

 

やっていることが24時間マラソンみたいだったのでここで冗談半分でサライを流したのですが、全然冗談になりませんでした。泣きました。

 

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21:15(出発から18時間17分)ゴール・苫小牧駅

 

成し遂げました!!!!!

駅前のルートインが見えたくらいから本当に涙が止まりませんでした。こんなに泣いたのいつぶりなんだろう……

同行者全員ミク廃だったということもあり、ゴール手前で Tell Your World を流したのですが、イントロだけで泣きすぎて周囲が水浸しになってしまいました。一生忘れない名曲です。

最初に述べた通り、自宅からゴールの苫小牧駅まで、73.3km109,254歩、総行程18時間17分という弾丸日程を1日で完遂しました。同行者のつっちーも10万歩を達成し、「1日10万歩」という頭のおかしい記録を2人で達成する快挙を成し遂げました。

ちなみに我々はスマホの万歩計機能を使っていたのですが、万歩計オンリーの機械だと、メーカーによっては99,999歩でカンストしてしまうものもあるみたいです。測れない。

 

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21:35 苫小牧駅 → 23:10 札幌駅

 

来た!見た!帰った!

ということで、特に苫小牧に用があったわけではなかったので(笑)、終電も近いですし帰ります!本当は途中で快速エアポートに乗り換えた方が早く帰れたのですが、乗り換えるためには立ち上がって別の車両まで移動する必要があり、それができる自信が無かったため諦めました。それにエアポートで寝過ごしたら小樽なので、第2章が始まってしまいますし。

つっちーとは札幌駅で別れを告げ、私は地下鉄に乗って自宅へ帰りました。

 

第六章 実験結果

 

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日付が変わったため、7月5日分の総歩行距離が確定しました。

74.7km、111,291歩でした!

JRの車内にいた22時台以外は、ずっと移動していたという狂気じみた記録を打ち立ててしまいました。きっともう塗り替えることはないでしょう……きっと……

ちなみに、足腰の痛みはこの後4〜5日間にわたり続きました。かかとに水膨れもできていましたが、これは幸いにも潰れたりすることなく引っ込んでくれました。

最初の3日くらいは普通に歩くことさえままならなかったです(とはいえ普通にバイト行ってきましたけどね)。

 

第七章 結論

・1日10万歩は一応可能ではあるが後遺症は4〜5日残ると思った方がいい

・健康な人間でも、18時間歩き続ければ心身に支障をきたす

・歩くならまともな靴を買うべき

新千歳空港は空港の鑑

・バカなことは若くて時間があるうちにやっておくべき

 

以上です。

 

謝辞

こんなバカみたいな企画に便乗してくれたつっちー( @Tsutchey_HUV )

新千歳空港でエールをくれたあだっちーさん( @kunntou )

疲労困憊の我々を苫小牧で先導してくれたたつかぜくん( @tatsukaze_phoco )

負けず嫌いの私に火をつけてくれたたまごさん( @otakuninaritait )を始めとした女子3人組

道中のツイートにいいねやリプライをくれたみなさん

 

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本当にありがとうございました!!!

誰が欠けても完遂できなかったと思います。

 

痛い目を見たので、今後は流石にここまでバカな企画は立てないかと思いますが、何卒よろしくお願いいたします!

 

つぶグミはいいぞ。 @kirsch2293