【冬のひがし北海道】#DoTo(道東)キャンペーン🚃🚍【1日目】
ᑐぶグミはいいぞ。(@kirsch2293)です!
冬休みが取れたので、2022/2/10〜2/13でおでかけしてきました!
北海道内で3泊4日、オール公共交通機関で移動したので、これが何かの参考になればと思います。
前日譚
おでかけ直前で北海道を今年2回目の雪害が遅い、交通機関がダウン。
この写真は2/6〜の豪雪の結果ですが、なんとまあ、その2週間後に同じ事態が発生して見慣れた光景になってしまいました。誇らしくない。
そして、はい。
これは今回のおでかけのために事前に組んでいた旅程なのですが、一発目に乗る予定だった「おおぞら1号」が前日(2/9)の時点で運休確定。初っ端から旅程が壊れてしまいました。
とはいえ、そんな予感はしていたので代替案は練っていました。
例えば、前日のうちにバスで帯広に入って泊まるとか。ただそれも19時には札幌を出なければならず、17時半まで仕事をしているわたしには厳しい時間でした。
翌日バスで移動するにしても、札幌〜帯広を走る高速バス「ポテトライナー」の第1便は朝8時発。帯広駅に着くのは11時55分で、当初予定より2時間以上遅れての到着。巡りたかった場所を大幅にカットすることになりそう。
どうしたらいいんだ……?そう考えていろいろな公共交通機関を調べていたところ…………
あ り ま し た
2/10(1日目)釧路特急ニュースター号
前日23:24 大通BC → 5:20 釧路駅前
釧路までは夜行で行ける。そこから朝早く帯広に移動すれば、旅程を回復できるじゃないか!!!
と考え、勤務時間中に予約。深夜バスに乗り込みました。ところでこの「大通バスセンター」、中央バスのそれとは場所が違っているので注意。地下鉄の大通駅〜バスセンター前駅の地下通路の真ん中あたりと直結してる、ちょっとボロい建物から地上に出た正面が乗り場です。わたしもちょっと迷いました。
深夜バスでは、意識がある状態で休憩を迎えてしまったら一回降りた方がいいかなという持論があります。ずっとあの体勢で乗車していると足がむくむので、外で軽くストレッチすることをオススメします。
ちなみに、降車時の占冠PA付近の気温は-20.6℃。寒いが。
というわけで深夜バスに揺られること6時間。正直全く寝られませんでしたが、釧路駅に辿り着きました。現在時刻は朝の5:07。
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!
バスから降ろされたはいいものの、早く着きすぎて締め出されてしまいました。本来、バスの到着予定時刻は5:20。着いたら駅に入れることになっていました。
外の気温は-11.1℃。同じく極寒の釧路駅から締め出された皆さんが、駅舎の前で凍えそうなカモメみたいな姿で泣いていました。あゝ。
JR根室本線普通 2522D
最初に乗るのはこちら。まだ5時台ということもあり、空は真っ暗。
ちなみに同じニュースター号で釧路入りした皆さんの多くが、こちらではなく釧網本線に向かっていきました。この時期は向こうでタンチョウヅルやシマエナガが撮れるので、それ目当てでしょうかね?
この釧路〜新得を走破する普通列車、日中にも何本か設定されているのですが、乗り通すと4時間の長旅。道中で色々すれ違うための長時間停車がかなりカウントされていますが、結構な長旅になります。
なんですかこれは。
日の出と共に、車窓が素晴らしくなってきました。白糠〜厚内のあたりまで、太平洋沿岸をずっと走る区間。個人的に北海道の車窓でもトップクラスに好きな区間になりましたねぇ!
厚内駅で列車交換のため長時間停車。当方普通のスマホ(iPhoneXR)なんですが、いろんな角度から良い写真が撮れましたね! かつて清少納言は「冬はつとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず」なんて言ってましたが、彼女もきっとJR蝦夷地(当時)の厚内駅でこの光景を見てそんな言葉を残したのでしょうね。
池田駅で下車。そう、本来の旅程とは逆方向から十勝を目指して移動してきたので、帯広まで行く必要ないじゃんと気付き、ここで降りることにしました。
📮① 十勝池田郵便局
🏢① 池田町役場
を写真に収め、役場の近くで待っていると……
十勝バス 帯広陸別線
8:33 池田役場前 8:42 池田駅→ 9:25 本別
目的のバスがやってきました。本当は池田駅に戻る予定でしたが、わざわざ歩かなくてもここから乗れることが分かったので乗車。国鉄池北線→北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線のルートを代替するバス路線の1つですね。多くが池田止まりであった鉄道線とは異なり、このバス路線は全て帯広市街西部の十勝バス本社から帯広・札内・幕別を経由して池田にやってきます(既存の帯広〜足寄の路線を、ふるさと銀河線廃線に伴って陸別まで延長したんだとか)。
本別の製糖工場は、町の工業出荷額の8割を占める一大産業なんだとか。そんな工場も、2023年3月をもって生産終了が決まっています。施設の老朽化が進む中、砂糖の需要は減っており改築しても採算が取れないという判断のようです。
名寄や釧路で製紙工場が稼働を終えたことは記憶に新しいですが、ここにもコロナ禍の影が。
工場のある勇足(ゆうたり)の街からもう少し走ると、最初の下車地である本別市街。本別停留所は、ふるさと銀河線本別駅の駅舎を改築して作られた道の駅「ステラ★ほんべつ」に隣接しています。屋外には現役時代の跨線橋や駅名標が残っていました。
砂糖生産もさることながら、本別町の基幹産業といえばやはり豆。道の駅の中は豆だらけでした。中でも気になったのが「黒豆サイダー」。味はおせちの黒豆のような甘さ。結構濃厚なので、果実酒のような強い甘みが平気な人なら美味しく飲めると思います。
📮② 銀河線本別駅内簡易郵便局
前述のように、この建物はかつてふるさと銀河線本別駅の駅舎として使用されていましたが、その名残を郵便局名にみることができます。
駅内郵便局は道内だと旭川にもありますが(駅ビル内まで含めると札幌駅パセオ局、新札幌駅デュオ局がある)、「銀河線」とその駅の路線名まで冠しているのは道内唯一の例。国内でもおそらくレアです。
なお、この日は平日だったので営業中でした。施設内郵便局は、休業時は外観すら撮れないことも多く頭痛の種なのですが、ラッキーでしたね。
滞在時間がそれなりにあるので、市街地を散策してみます。まずは本別川を少し上ったところにある本別公園。冬季はシーズンではないようで、全く人がおらず静まり返っていました。道中には昔ながらの商店やパチンコ屋が。かつての賑わいを感じさせます。
📮③ 本別郵便局
🏢② 本別町役場
もゲット。先ほど歩いてきた本別川を境に、街は北○条と南○条に分かれています。ほとんどの施設は北に集まっていますが、郵便局だけ南にありました。集配に関わる土地の都合とかなのだろうか。
改めて駅(跡)前に戻ってくると、大きな通り沿いにスーパーマリオ64と思しき看板のゲーム屋がありました。横のプレステロゴも懐かしいし、時代が止まっている模様。
十勝バス 帯広陸別線
11:41 本別 → 12:08 足寄
本別に別れを告げ、北へ向かいます。道中には「仙美里(せんびり)駅」が駅舎をそのままバス待合所に改装して往年の姿を残しています。中にはプチ写真館みたいなものがあるらしい。車で来てたら寄ってましたが、今回は流石に断念。
足寄までは27分のバス旅。北海道の距離感だと、20数キロ先に隣町があるのは近いような気がしますね。バスは木造の小さな建物の前に停車。旧駅舎かと思っていましたが違って、当時の雰囲気を再現した待合所でした。裏には旧国鉄デザインの駅名標が。
こちらが旧駅舎を兼ねていた、道の駅「あしょろ銀河ホール21」。1995年開館なので、2006年にふるさと銀河線が廃止されるまで11年は現役の鉄道駅として機能していたわけですね。鉄道の廃止後は旧ホームを跨ぐように増築がなされ、現在かつてのホームや駅名標は道の駅の内装として保存されています。中々見ない演出で面白いです。
足寄といえば多くの人が思い浮かべるのが、松山千春とラワンブキ。まさにその両方の要素を一度に味わえる濃厚な写真もありました。ここは道の駅内の松山千春ギャラリー。これまでの作品や当時の写真、グッズなどが展示されています。
ポケモンのデザインがあしらわれたマンホール「ポケふた」がありました。多くのポケふたに共通するアローラロコンの他は、アグノム・エムリット・ユクシーといずれも準伝説ポケモン。神々しいです。
📮④ 足寄郵便局
🏢③ 足寄町役場
市街を歩いてこちらも訪問。「国道が分岐する丁字路の突き当たりに鉄道駅」「そこから市街地が続き、川で一旦途切れるところの広い土地に郵便局と町役場」という、ゲームで人工的に都市を作るとやりがちな要素がてんこ盛りだなと思いました。
ちなみに、今いるこの市街がかつての「十勝国中川郡西足寄町」、町役場の先の橋を渡るとかつての「釧路国足寄郡足寄村」となっています。そのため、国境となるこの橋は「両国橋」と名付けられています。東京にあるそれと全く同じ語源なんですね。
駅に戻ろうとしたら13時を迎えました。チャイムもたぶん松山千春の曲のようです(わからなかった)。
十勝バス 帯広陸別線
13:21 足寄 → 14:02 陸別
前述した旧駅舎風の待合室に、次のバスがやってきました。次の陸別を境に十勝バス・北見バスの管轄が分かれているため、これが十勝バス最後の乗車になります。陸別を跨いで運行するバスは無いため、バス移動では必ず乗り換えることになる場所です。
寒さを売りにしている陸別町ですが、昼ということもあり気温は-1℃。日差しもありむしろ暖かいくらいでした。
陸別のポケふたはアローラロコンとカチコール。厳寒地にふさわしい選出ですね。
さて、本別・足寄に続いてここも駅跡に道の駅が建っています。道の駅「オーロラタウン93りくべつ」は2000年開業で、6年間現役の鉄道駅としても使われていました。廃止後の2008年には陸別駅の施設を用いた「ふるさと銀河線りくべつ鉄道」が開業し、当時の車両が動態保存されています。春〜秋にかけては隣の分線駅跡までの5.7kmを使って鉄道運転体験ができるという、廃駅を再利用した施設の中では飛び抜けて鉄道関連のコンテンツが充実している場所です。
📮⑤ 陸別郵便局
を訪問し、昼食へ。駅のすぐ近くにある「K'Sキッチン」を訪問。飲食店とコミュニティスペース、接骨院、薬局が同居する「コミュニティプラザぷらっと」の一角にある飲食店。ラーメンとスープカレーが主なメニューだったので、「エゾシカ肉のスープカレー」を注文。道内の、特に山間部では、こんな感じでお手軽に鹿肉を食べることができます。ビーフカレーに入った牛筋と風味は似ていて、少しだけ獣臭さがある美味しいお肉です。列車や車に飛び込んでくる鹿は嫌いですが、肉はすき。
🏢④ 陸別町役場
坂を少し上ると役場があります。ちょっとメルヘンな可愛い雰囲気の建物ですね。近くにここより高い場所が無いのでうまく撮れませんでしたが、中央にはとんがり屋根がついています。やっぱり可愛い。
駅に戻ってきました。待合所には、地元の学生が制作したポスターが掲載されていました。これは町のキャラクター「しばれくん」と「つららちゃん」を紹介する内容。なんとしばれくんは「自然との共生を目的にやってきたロシア人」、つららちゃんは「地球温暖化を止めるためにやってきたカナダ人」だったそうです。日本人じゃなかったのか(困惑)
北見バス 陸別線
16:56 陸別 → 17:39 置戸
さあ、ここからは北見バスのテリトリー。国で言えば十勝→釧路→北見、振興局で言えば十勝→オホーツクへと入っていきます。峠越えとなるこの区間は鉄道時代から閑散区だったようで、ただでさえ多くないバスの本数もさらに減ります。
乗車時間は43分で、足寄→陸別(39分)と大差なし。どちらに出てもかなり遠いのがよく分かりますね。
市街地の北側を国道242号を走っていますが、裏の山をトンネルでスルー。つまり意図的に通ろうとしなければ市街を見ることすらできない、ある意味でレアリティの高い街です。
バスが着くのはこれまでの街と同様、鉄道駅があった場所。駅舎はバス待合所として有効活用されています。特徴的なのが、吹き抜けになっている2階がミニ美術館になっていること。
「置戸ぽっぽ絵画館」と名付けられ、NPO法人によって管理されているようです。当然、この建物はバスの待合室なので入場料はかかりません。この日は浅野輝一という画家の個展が開かれていましたが、それとは別に町民の方からの寄贈と思われる絵も多数飾られていました。気軽にこういったものに触れられる街、いいですね。
📮⑥ 置戸郵便局
🏢⑤ 置戸町役場
徒歩圏にあるので当然訪問します。ところで、鉄道路線というと市街地の外側を取り囲むように走っているイメージがありますが、ここ置戸では狭い平地の中央を鉄道路線が貫いていました。そのため、中心市街は南北の幅が非常に狭く、街路3本とその両側分しかありません。
役場といえば、大きな駐車場を持ち、建物は敷地の奥側に建っているイメージが強いのですが、上述の土地の制約もあり(?)、ここ置戸では役場の建物が直接街路に面しています。他と比べてもかなり敷地の狭いところに建っているなという印象を受けました(自分の既訪問局の中では、ここまで駐車場が狭いのは上砂川町くらいです)。
置戸での滞在時間は短いので、バス待合所もとい絵画館に戻ってきました。ここで写真でも整理して時間を潰していると……
バスの出発時間を完全に忘れていました!!!!!!!!!!!!
(当然一分一秒を争っているため写真は無いです)
待合所から外に出て先ほどのバス停を確認してみると、ちょうどバスが発車していってしまいました……
※イメージ図。これは置戸に到着した時のバスの後ろ姿です
しかし、私は知っていました。このバスはここに停まるために、少しだけ市街地を迂回していることを……!
赤いバツ印は「置戸」バス停。たった今やらかした場所です。バス停はロータリー上では無く少し奥にあるため、メインストリートに戻るためには赤い線のようにぐるっと迂回しなければなりません。
そして本当に運が良く、丸で囲ったところにある信号がちょうど赤に変わり、バスが大きく足止めを食らったのです。
ここで私が取れる選択肢は1つ。
次のバス停まで走る!!!!!!!!!
地図を見てバス停を確認する余裕はありません。走っているうちに信号が青に変わり、バスが動き出しました。このままでは追い抜かれてしまう。私は走りつつバスの方を向いて手を振り、やらかした乗客が1人乗りたがっていることをアピールしました。
すると、バスが左ウインカーを示して減速したではありませんか。そう、ちょうどその場所に、次のバス停「置戸卸売市場」があったのです!
勝ちました。
乗ってみたら誰も乗客がいなかったので、そういう意味でも融通が利きやすい状況だったのでしょう。
北見バス勝山温泉線
18:13 置戸 18:13 置戸卸売市場 → 18:42 訓子府駅
これまで巡ってきた本別・足寄・陸別・置戸の4町とは異なり、町名を冠する「訓子府」バス停は駅跡ではなくメインストリート(道道50号)上にあります。じゃあ駅跡には何があるかというと、「訓子府駅」バス停があります。バスに乗って廃線めぐりをする際は、この違いにご注意。いうても200〜300mの距離ですが。
📮⑦ 訓子府郵便局
🏢⑥ 訓子府町役場
もうすっかり夜になったので、ピントを合わせるのが難しいです。周りに光源があれば撮りやすいのですが、郵便局や役場はそもそも夜は閉まってて当然の建物なので、多くの場合うまくいきません。
訓子府では1時間ちょっとの滞在時間を設けているので、夕食に行きましょう!
市街中心部の一角にある「福よし」を訪問。
訓子府町のグルメといえばソースカツ丼だと聞いたので、それを食べに来ました。過去に長野県駒ヶ根市でソースカツ丼を食べたことがあるのですが、あちらが比較的甘いタレだったのに対し、こちらは醤油ベースのしょっぱいタレ。カツのボリュームとさっぱりした味付けが丁度いいバランスで、とても美味しかったです。
デザートには「くんねっぷりん」。週末限定の当店名物だそうです。この日は木曜日でしたが、祝前日だから(?)頼むことができました。口溶けの良い美味しいプリンです。
十勝バス 置戸線
20:04 訓子府駅 → 20:36 北見BT
本日最後の乗り物で北見市へ。早朝に降り立った釧路市に続いて、この旅でようやく2つ目の市です。
バスターミナルに着くと、大都会が広がっていました。新潟県並の面積を誇るオホーツク管内の最大都市ということもあり、とても人口11万人とは思えないほど栄えています。
北見市の常呂(ところ)地区はカーリング日本代表のロコ・ソラーレの本拠地。ちょうど五輪の開催中だったこともあり、管内総出で応援ムードが漂っています。ポストに乗っているカーリングストーンは本物の石なんだとか。つるつるしてました。
🏢⑦ 北見市役所
📮⑧ 北見郵便局
これまで通り郵便局や役所を訪問しつつ、街歩きをします。アーケードが一直線だけではなくかなり広範囲に設けられており、商業地区の広さを感じさせます。到着してすぐは旭川と似ているなと思っていましたが、旭川は歩行者天国に加えて中心地でも割と駐車場にスペースが割かれているため空が広いんですよね。これは大きな違いだと思いました。
ちなみに、今回歩いたルートからちょっと遠回りするだけでさらに2局くらい回収できたみたいです。悔しい。
北見市役所は2022年1月に供用開始となったばかりの非常に新しい市役所。駅前の商業施設「パラボ」とは渡り廊下で繋がっているので、きっと職員は昼休みランチに行こうと思ったらここを使っているんでしょうね。
北見といえば焼肉。こんなご時世ですが、21時が近い街に飲み帰りと思しき人がたくさんいて、それなりに賑わっているのが感じられました。今回は訓子府でカツ丼を食べてきたのでスルーしますが、どこかで北見の焼肉を食べたいですね。
これは北見郵便局の隣の敷地にある赤十字病院。札幌の大通公園みたいなライトアップがされていて、妖艶な雰囲気が漂っていました。
宿泊地到着
21:11 ホテルドーミーイン北見
朝の5時から移動ばっかりしてましたが、これでこの日の旅程は完遂。入口にはウェルカムドリンクということで冷蔵庫が置いてあり、レモンサワーを無料で手に入れることができました!
さらにカップ麺など夜食も無料で手に入ったみたいですが、それに気付いたのは23時過ぎ。流石に食べてすぐ寝ることになり良くないので断念しました。
と、1日目はここまで。既に8,000字を超えているので、記事を分けたいと思います!それでは!!
ᑐぶグミはいいぞ。
【人体実験】新生活を記念して1日10万歩の旅をしてきた【苫小牧室蘭間78.5km1日徒歩】
つぶグミはいいぞ。です。
かつて、札幌から苫小牧までの74.7kmをやらかしたつぶグミさんでしたが、
またやらかしました!!
今度は、北海道の苫小牧駅から室蘭駅まで、お散歩をしてきました!
ところで、今回からランニング向けのアプリをダウンロードしたので、距離や時間を正確に測れるようになりました。
日時: 2021年4月24日(土)
距離: 78.51km
時間(休憩除く): 15時間40分12秒(11分58秒/km)
時間(休憩含む): 16時間55分42秒
消費カロリー: 2,606kcal(成人男性1日分)
こんなところ。
また、この日は特別ゲストとして「あみちゃん」との対決をしていたのですが……
あみちゃん: 時速5km = 12分00秒/km
なんとか勝利できました!!!!!🏆
あみちゃんかなり怪物だと思いますよ。だって間違いなく我々より背が低いから歩幅も短いはずだし。身長169cmの成人男性でも意識しないと維持できない速度で歩いてるとは、果たして何者なのだろうか。我々はその謎を確かめるために胆振地方へ向かった。
本編
ではでは、撮り溜めた写真を放出しながら旅を振り返っていきます!
出発からの時間は、休憩を含めた総時間で記載しますね。
前日22:58(出発まで1時間14分): 札幌駅
徒歩部の朝は早い。
17時半に定時退社を成し遂げた新社会人のつぶグミさんは、私服に着替えて夜ご飯を食べてから、札幌駅にやってきました。
終電の1本手前の電車に乗り込み、南へ。
既に快速エアポートは運転を終えている時間ということもあり、普通列車がかなり混んでました。3両編成とはいえ、北広島駅あたりまで立ち客がいるレベルでしたね……
00:12 : 【出発】苫小牧駅
9ヶ月前の限界徒歩のゴールへ。第1章のゴールが第2章のスタートなのってめちゃくちゃ熱くないですか?????
前回のゴールは北口でしたが、自由通路を渡って今回は南口から歩き始めます。
アプリの計測もここでスタート!
00:20(出発から8分): 早すぎたウポポイ
駅の南側で国道36号線に合流。札幌からずっと伸びてきた国道で、苫小牧まで来た日もずっと歩いてきた道ですね。
そんな場所でいきなり「→ウポポイ 27km」という看板が。実は新千歳空港あたりからあるみたいなんですが、その辺を歩いた当時(2020年7月5日)はまだウポポイがオープンしていなかったので白塗りにされてました。凹凸があって辛うじて「あれウポポイだろうなぁ」と読めた感じでしたね。結構公的なお金が入った施設なので、こういうところでの宣伝が激しいがち。役所のポスターとかすごいですよ。
01:11(出発から59分): ゲーミングタイヤと輝くラーメン屋
ひたすら真夜中の静まり返った街を歩いていきます。他が暗いとゲーミングタイヤを売っている店が目立つ目立つ。そんな中、夜中までやっている飲食店もちらほら。夜勤や運転手の人たちでしょうか? ここのラーメン屋、外から見る限り5〜6人の客がおり、店員も3人は見えました。1時台で複数人シフトが回るとは、結構稼げる時間帯なのかもしれないですね。疲れた身体には沁みそうなジャンキーな雰囲気でした。
01:33(出発から1時間21分): しらかば町
航空写真で見ていてこの辺りの環状道路が気になったので、ここで右折。国道を離れて陸側に向かいます。
苫小牧は圧倒的な車社会で、海側の国道36号と陸側の双葉三条通(道道781号)という2本の極太な道路が駅の西側方面にひたすら伸びている光景はやはり東西に細長い街なんだなぁという感じがしました。
一応道内では人口4番手の苫小牧ですが、このように郊外の住宅街がひたすら広がっているという構造をしている(これは東側も同じ)ため、北海道にしては珍しく「人口の割にそこまで都会には見えない」のが特徴です。
そもそも圧倒的な工業力が売りの街だからね、(商業の街より繁華街が小さく見えるのは)しょうがないね。
01:44(出発から1時間32分): コープさっぽろ パセオ川沿
02:06(出発から1時間54分): コープさっぽろ ときわ店
界隈にスーパーやショッピングセンターのオタクが多いので、サービスショット。双葉三条通沿いには頻繁にこうした小売店が現れるので、車が必要という点に目を瞑れば比較的生活はしやすい街かも。
02:41(出発から2時間29分): 錦岡駅
苫小牧駅を出てから、駅が幹線道路からは離れた場所にあったので青葉駅・糸井駅はスルーしていたのですが、市街の端にある駅ということでこの駅の先の踏切で鉄路の南側へ。
小さいながらに綺麗な駅。閑静な住宅街の雰囲気にも合っているかなという感じでした。
03:14(出発から3時間02分): 無人の平原へ
錦岡駅までずっと続いていた住宅街が、ここで突然途切れ、無人地帯に様変わり。
歩道は整備されているが(草まみれでガタガタだけど)街灯は全然無く、通り過ぎる輸送トラックのライトとスマホの懐中電灯機能で辛うじて足元は視認できる程度。
結局遭遇はしなかったけど、もし野生動物が死んでたら踏むまで気付かなかったと思いますね。
03:45(出発から3時間33分): 白老町突入!
ここまで19.1km(11分09秒/km)。
ひたすら暗闇を歩き続けていましたが、ようやく光明が。初日の出を見に行ったことある人なら分かると思うんですが、日の出の1時間前くらいから徐々に東の空が明るくなるんですよね。ようやくライトで足元を照らしながら歩くのも終わりそうです。
03:54(出発から3時間42分): 社台駅
03:57(出発から3時間45分): 社台郵便局
白老町に入って最初の集落が、ここ社台。駅の周りに民家が集まっている以外はここまでと大差無い風景が広がる、小さな街。とはいえトラックが行き交う幹線道路に面しているからか、ちらほらと24時間営業のコンビニがあり、図らずも深夜限界徒歩勢にとってありがたい街でした。
駅のすぐ近くにある社台局には、ウポポイ仕様にカラーリングされたポストが。私はこれを「ウポポスト」と呼ぶことにしました。
04:25(出発から4時間13分): 白老ファーム
どうやら競走馬を育てている牧場のようです。ひたすら広がる平原に柵が置かれている、本州じゃまず見られないような豪快な土地の使い方をしていました。きっと伸び伸びと育つことでしょう。
04:34(出発から4時間22分): ヨコスト温泉
どうやらそこかしこで温泉が湧く団地らしいです。温泉街の雰囲気は無く、Googleマップでもそんな感じはしない、謎多きエリアでした。
白老の市街も近づいてきて、ウポポイの大きな看板が。ここでは左(道なり)となってますが、どう考えても右の方が近道だと思うんだよなぁ……
04:57(出発から4時間45分)トポポイ
世の中では、徒歩でウポポイに到達することをトポポイと呼ぶらしいです。苫小牧駅からならたった5時間弱で辿り着けるので、ウォーキング初心者にももってこいのコースかもしれません。
当然こんな時間なので中には入れませんでした。苫小牧からのトポポイが目的なら、札幌駅の始発(北斗なら06:00→苫小牧駅06:44、普通なら直通で06:08→苫小牧駅07:17)からで全く問題ないと思います。そこから5時間なので、昼には着きますね。
05:15(出発から5時間03分): 白老郵便局
05:21(出発から5時間09分): 白老駅
05:30(出発から5時間18分): 白老町役場
ウポポイから白老駅までは、まっすぐ歩けば10分程度でかなり近隣。今回ウポポイから徒歩20分くらいかかってるのは、すぐに駅に寄らずに郵便局を撮りに行ったからです!
白老町は現在人口1.64万人。道内の町としては比較的大きい方で、全盛期人口は2.44万(1985国勢調査)。一応まだ人口集中地区(DID)も設定されていたりします(推移を見る限り2020国勢調査の結果では解除されてそう)。
それにしても白老の中心市街を歩いていて気になったのが街並みのオシャレさ。ここ最近は5年で人口が1割減るほどには過疎化に悩まされている街ですが、駅前商店街とされている地区の建物は新しいものも多かったのが印象的です。ウポポイ効果かと思ったらそうでもなく、平成初期からこうした取り組みを続けている模様。
少なくとも平成元年には、「屋根のない博物館通り」としてここの通りが整備されていたことが分かります。
ちなみに「屋根のない博物館」とはこういうモニュメントが並んでいる光景を指していて、アイヌ関連でよくモチーフにされる「コタンコロカムイ(シマフクロウ)」が建っていました。3枚目のネコは像かと思うほど微動だにしていませんでしたが、生きてました。
05:45(出発から5時間33分): 白老栄町簡易郵便局
05:53(出発から5時間41分): セブブン
白老町には郵便局が全部で6つあり、さほど大きく迂回をしなくてもその全てを巡ることができます。そんなわけで鉄路を跨いで北側のエリアにやってきました。閑静な住宅街に佇む栄町局は、簡易郵便局(一般に業務委託で運営されており、民家や商店の一角にひっそりと入居している場合が多い)とは思えないほどしっかりとしたつくり。直営局のほとんどに見られるような縦長の看板もありました。フォントを見る限り正規品ではなさそうで、そういう意味でも本気度が窺えます。そしてお馴染みウポポスト。
そして気になったのがセブンイレブン。京都や小樽など、街並みとの調和を重視してカラーリングが抑えられているコンビニはよく見ますが、ここはウポポイのデザインにも使われている紺色一色。ウポポイ仕様のセブンなので、「セブブン」と呼ぶことにしました。セブブンのトイレには「小便・大便は便器へ!」との張り紙が。流石に治安悪すぎでは?
すぐ近くにはツルハドラッグとその残骸が。現役のツルハは道内どこにでもある見た目ですが、古い方は地元のスーパーみたいな雰囲気で郷愁がありますね。
白老の市街を離れたところで30km地点。タイムは5時間45分07秒(11分30秒/km)。歩き慣れた距離とはいえ、かなり理想的なペースを維持できている気がします。
しばらく歩くと廃墟が目立つようになってきました。1枚目は立入禁止の看板に「日本製紙」とあったので、おそらく工場か何かの跡でしょうか。2枚目は農作物の直売所だったもののようです。
06:22(出発から6時間10分): パ
久しぶりに国道36号に合流し、トラックの行き交う田舎道を歩いていると、気になる「パ」の看板が。近づいてみると、パチンコ屋の残骸でした。
「パチンコ」
はよく見ますが、
「パチンコ」
って珍しいな?
06:54(出発から6時間42分): 萩野駅
07:02(出発から6時間50分): 萩野郵便局
白老駅から1駅歩いてきました。この辺りまで来ると基本的には特急でしか通らないので、普通しか停まらない駅の名前を聞いてもピンとこなくなってきますね。
とはいえ萩野地区は人口規模では白老の中心市街に次ぐそれなりに大きな街。航空写真で見るとかなり山の方まで街が続いているのがわかります。
しかも早朝の2便だけとはいえ、新千歳空港まで直通バスが出ています。便利(?)
萩野駅は跨線橋が2つ並んでいるのが特徴。1つは駅の構内でホームを移動するための橋。もう1つは駅の外で、線路の反対側に行くための橋。
白老町では、通りの入り口にこういう標識が立っているのですが、手書きの標識があらゆる所に残ってる光景、いいですね……!
07:21(出発から7時間09分): 北吉原駅
到着と同時にキハがやってきました。駅の北側一帯が丸々日本製紙の工場になっている駅。どうやら元々はしっかり駅舎のあった駅らしいですが、合理化に伴ってプレハブ小屋に格下げ。
線路越しに大きな工場を眺めていると、なんとなくこんな感じに見えませんか????
07:55(出発から7時間43分): 竹浦駅
ひたすら直線を歩いていると、国道36号の札幌から100km地点を示す看板が。最初の70km弱は別日で歩いたとはいえ、もうこんな遠くまで来たんですね……
竹浦の集落は、この国道から伸びる側道沿いに広がっています。国道沿いは交通量も多いですが、側道は住民以外使わないので、悠々自適に庭先に洗濯物を干してるおばちゃんもいて土曜の朝って感じでした。
竹浦郵便局を探すためにちょっと未舗装の道を突っ切ったら「私有地」と書いてあったのに気付きまして、まずいことしたなと思ったら警官と目が合って……
カカシでした!!!
人生で初めてカカシに騙された気がします。野生動物のこと笑えないや。近くで見ると思いっきりカカシなんですが、遠くから見たら結構それっぽく見えるつくりしてたんですよ(言い訳)
08:02(出発から7時間50分): 竹浦郵便局
もうトポポイからは3時間経ちましたが、まだまだここも白老町。ウポポストでした。
この辺りの駅といい、郵便局といい、サイズ感がめちゃくちゃ好きなんですよね。ローカルな雰囲気を出したい創作の舞台にするなら持ってこいのサイズ感かも。
08:39(出発から8時間17分): 【休憩】虎杖浜温泉 湯元ほくよう
8時間が経過。これでようやく労働くらいの負荷ですね。とはいえ、ここまでトイレを除いて座ってすらいない状態だったので、いい加減疲れも見えてきました。そんなタイミングで大きめの温泉を見かけたら、吸引されるしかないじゃないですか!
46年の歴史があるこの温泉は、源泉掛け流し100%の湯。中の写真は撮ってないのですが、昭和の香りが漂う旅館でしたね。男湯の暖簾の向こう側なので問題ないとはいえ、おじさんがそこらで全裸で寝ているくらいには寛げる湯でした。
ここで初めてタイマーを止め、40分間の休憩。
ここまで42.95km、8時間17分08秒(11分34秒/km)。スタートを苫小牧市役所あたりに設定したら、ちょうどフルマラソン1回分くらいの距離ですね。この距離を2時間ちょっとで走るトップランナーの人たち、恐ろしすぎない???
休憩時間は53分。靴を脱いで裸足になってみると、既に足には水膨れができはじめ、全体的に摩擦で赤くなりヒリヒリしていました。ただ筋肉の疲労はほぼ取れたので、痛みにだけ耐えながら先へ進んでいきます。この時点でまだ35km残しています。
これは帰宅後に分かったことですが、靴下ってずっと履き続けてるとプレス機にかけられたみたいに繊維の質が変わっちゃうんですね。糸で編んで作っているとは思えない、紙のような触感になっていましたね。
09:45(出発から9時間33分): 虎杖浜駅
虎杖浜地区といってもかなり広いみたいで、温泉を出てからさらに30分ほど歩いてようやく駅に辿り着きました。
虎杖浜といえばタラコが有名な港町でもありますね(北菓楼の北海道開拓おかき・白老虎杖浜たらこ味がめっちゃ美味しいのでオススメ)。近くの海鮮丼の店には朝から長蛇の列ができていました。そう、もう朝10時前。一般の人もたくさん出歩くような時間になったのです……
09:51(出発から9時間39分): 虎杖浜郵便局
町内最初の郵便局(社台)を撮影してから休憩込みで6時間。ついに白老町内にある6つの郵便局を徒歩で制覇することができました!!!
これで、徒歩で全郵便局に到達したのは札幌市・古平町に次いで3自治体目となります!
道内では比較的本数の多い室蘭本線が通る社台駅の前に最初の郵便局があり、そこからひたすら西へ歩き続ければ制覇でき、ゴールであるこの郵便局も虎杖浜駅から数分の距離なので、自治体内全郵便局徒歩チャレンジの中では比較的初心者向けのコースなのではないでしょうか???
ところで、虎杖浜を歩いていてとても気になったのがバス停に書かれている「杖」の文字。
このような字体になってるんですよね(これは固有名詞などに使われる異体字を集めたサイト「グリフウィキ」ufa94 (杖) - GlyphWikiからの引用です)。1つだけではなくて徹底されていたのでPCが普及するまではこちらが正しかったのでしょうかね?
治安が悪い街では絶対にできない方法でやっている天日干しを超えると山道へ。頂点にカントリーサインがあるのかなと思ったらまだ現れず。見逃したかなとか思いながら歩いていると、大きな観覧車が見えてきました。
10:26(出発から10時間14分): 登別市突入!
休憩を除いた実働時間は9時間21分。
ここまで48.40km(11分35秒/km)。30km地点から1kmあたり5秒ペースが落ちましたが、許容範囲でしょう。まだまだいいペースです!
先ほど見えていた観覧車は登別マリンパークニクスのものでした。登別市は道内有数の観光都市。そのほとんどがこの登別地区から山を登ったところに集中しています。流石にこちらには寄れません……
登別市のカントリーサインやマンホールには鬼が。登別温泉の代名詞でもある「地獄谷」のイメージからその象徴として鬼が至る所にいるそうです。
でも汚水マンホールに、鬼が温泉に浸かる絵が書いてあるとなんかとても不衛生な湯に見えてしまいますね。
10:37(出発から10時間25分): 登別駅
登別市の主要駅の1つで、特急北斗が停車する市内唯一の駅。この1年を除けばかなりの外国人観光客がこの地を訪れていたため、駅の周りはかなり外国語に溢れているなという印象でした。
例えばこれとか、日本語の表記無いんですよね。まあ日本人なら常識としてわかるレベルの話ですし、時刻表も停留所も数字と固有名詞なので読めますけどね。
クマ牧場の看板息子(?)と記念撮影。これでも北海道のクマの中ではむしろ小さいくらいじゃないかなと思っています。
ところで、駅前には思いっきり隣町を宣伝する看板が。マジレスすると周遊効果を狙ってるんでしょうけど、登別って超有名観光地なのにプライドのカケラもないこの感じが面白かったです。
登別駅を越えてしばらく歩いた先で50km達成。タイムは9時間42分(11分38秒/km)。登別駅の周辺で写真を撮って回っていたのと、セコマでの補給があったため大きくペースが落ちました。とはいえまだまだあみちゃんペースを維持しながら歩けています。
登別の市街を抜けると道が一気に険しくなります。本当は富浦の集落を歩きたかったのですが、登別と富浦を結ぶ「蘭法華(らんぽっけ)トンネル」が老朽化のためもう2年ほど通行止めとなっており、ひたすら道路の端っこを車に怯えながら歩いていくことになりました(この道は歩行者通行禁止とはなっておらず、また歩道や十分な路側帯が無いため右側通行が道路交通法的にも正解です)。下を走る線路ですが、今日北斗もすずらんも運休なのか? というほど見ず(白老で1本だけ見ました)、8割以上が貨物列車だったように思います。
ところで富浦の集落は、現在東(登別)からのアクセスが断絶しており、外に通じる道は西(幌別)側に2本あるだけ。陸の孤島に近い状態に感じますね。
山道とちょっとした集落を歩くこと1時間。ついに時計が12:00、午後になりました。
ここまで歩いた距離は午前だけで56.2kmでした(iPhone標準搭載の万歩計は常時計測するため、この中には計測開始前の移動なども含まれます)。なんと既に苫小牧の日に次ぐ暫定2位の歩行距離を叩き出しています。ただ、まだ24km残っています。
12:11(出発から11時間59分): 幌別地区へ
しばらく平原を歩き、カーブを越えると久しぶりに海が見えてきました。そしてここから幌別地区。登別市の真の中心市街地です。どうやら丸半日歩いたらしい。もうすぐ駅かなと思ったら、想像以上にこの海沿いの区間が長いこと。
13:00(出発から12時間48分): 登別市役所
13:07(出発から12時間55分): 幌別駅
50kmを超えてから急速に足への負担が大きくなってきました。幌別駅南側のツルハドラッグと、幌別駅前にあるベンチでそれぞれ10分程度の休憩。筋肉的な部分は平気なんですが、両足の中指の付け根あたりに水膨れができていて、歩むたびに液体窒素で焼かれているような激痛が走る状態になっていました。
話は変わって、幌別地区は登別市で最も大きな街。知名度では圧倒的に登別地区ですし、特急北斗が止まるのも登別駅ですが、市役所の最寄りであり市内で最も利用客が多い駅はこちらの幌別駅。苫小牧の市街を出た時はまだ深夜2時とかで「街並み」を体感する余地はほぼ無かったので、この旅で「市の中心部」といえる大きな街並みに出会うのはこれが初めて。比較的大きく感じた白老が軽く霞むレベルの都会でした。
そこまで休憩場所でもないようなそこらのベンチで20分以上タイムを止めて休憩してしまったので、ここから先は勢いを止めずに頑張ります。
つぶグミを購入。これで勝つる!
幌別の市街を越えた先で見たものたち。どうやら廃校のような建築物、ラブホテルの真横に建つマンション、ついに見えた「室蘭」の地名(登別室蘭IC)、そして小綺麗な総合体育館。この間しばらく、右手には自衛隊の駐屯地が広がっていたわけですが、個人的にあれは撮っちゃいけないものだと思っているので撮りませんでした。
14:19(出発から14時間07分): イオン登別店
総合体育館のあたりがざっくりと幌別地区の南端。ここから急に郊外感が出てきます。幌別駅から次の鷲別駅までの間は、市街化が進んでいる割に7.7kmにわたって駅が無く(苫小牧〜室蘭間では最長)、その中間あたりにマイカー向けのクソデカ駐車場を構えるイオンが立地しているのは、前回の旅のウトナイ湖〜苫小牧駅を思い出しますね(苫小牧に関しては、隣の沼ノ端までずっと市街地なのに駅間が8.8kmある)。
14:59(出発から14時間47分): コープさっぽろ しがイースト店
鷲別(そして東室蘭)の中心市街に近づくにつれ、徐々に駐車場が狭くなり住宅の密度も上がってきたような感じがします。航空写真を見る限りでは1970年代後半以降に造成された住宅街のようで、海沿いを貫きトラックが走る国道36号と、スーパーや飲食店など庶民生活に根ざした店舗が並ぶ内陸側の幹線道路とが並走している構図は、苫小牧市の西側(真夜中に歩いてきたあたり)と似ている感じがしました。苫小牧は人口約17万人で道内第4の都市ですから、それと街並みが似るというのは中々栄えている証拠と言えそうですね(登別市や伊達市は室蘭市への通勤者が多く、1つの都市として考えると苫小牧市とほぼ同規模になる)。
15:00(出発から14時間48分): 室蘭市突入!
15:03(出発から14時間51分): 鷲別駅
休憩を除いた実働時間は13時間31分。
ここまで68.23km(11分53秒/km)。
幌別駅を越えた辺りから、足の裏の痛みが激化し、大幅にペースダウン。あみちゃんの通過タイムが13時間39分なので、一時期20分あったリードが8分差まで詰められてきました。かなり危機感を覚えていますが、まだゴールまで10km残っており、ペースを上げる気力も湧かないような状態でしたね。
鷲別駅は登別市と室蘭市に敷地が跨っていて、住所は登別市。また、駅名の由来になっている鷲別地区も登別市の一角(駅の南側)です。今回のように駅の北側からアプローチすると、こうして一度室蘭市に入ることになるんですね。
駅前にはプラモデル屋が。決して大きくはないですが、それなりに地元のオタクからは愛されている様子。なんとなく南平岸が思い浮かびますね。
鷲別と東室蘭は完全に都市が連続しているので、ひたすら住宅街を歩いていきます。とはいえ家具屋の残骸が残っているなど、人口減少の影響も所々に感じられました。
ここで70kmの大台に。通過タイムは13時間55分(11分56秒/km)。あみちゃんとはもう5分差。
ここで線路の反対側に向かうために跨線橋を渡ります。疲れた身体にはしんどいのでは? と思うかもしれませんが、階段はかかとを上手く使うことで水膨れに圧をかけずに昇降することができるため、意外と歩きやすかったりします。結局しんどいのは筋肉痛よりも水膨れなのです。
15:34(出発から15時間22分): 東室蘭駅
休憩を除くと14時間ほど歩いて、ようやく特急北斗の1駅分を歩きました。特急すげえよ。いわんや新幹線をや
室蘭市の中心市街は絵鞆(えとも)半島の先端にあり、経由地としては遠回りになることから、函館に向かう鉄路はここで室蘭方面の支線を分岐させます。そのため玄関口としてこの辺りもかなり栄えています。元々は室蘭駅が本線だったみたいな話とか、ここも工業地帯だから栄えてるのはそれはそうみたいな話は長くなるので以下略
幌別〜鷲別の7.7kmが嘘だったかのように、ここからは2km刻みくらいで駅が登場します。こうしてランドマークがあった方が、進んでる実感が湧くからモチベーションの維持に繋がるんですよね。
15:51(出発から15時間39分): あみちゃんの追撃
東室蘭駅を越え、郊外型ショッピングセンターの立ち並ぶ弥生地区を歩いていると、ついに恐ろしい瞬間が訪れてしまいました。
71.94km地点にて、ついにあみちゃんが追いついてきました。たった10km程度で20分差を埋めてくる恐ろしい追撃能力。まあこちらのペースダウンが原因ですが。ただ、ゴールまではあと6km。最後の力を振り絞ってなんとかあみちゃんに食らいついていきます。
16:07(出発から15時間55分): 輪西駅
支線最初の駅は輪西駅。あの日本製鉄の室蘭製鉄所の最寄駅で、「鐵の街」室蘭を象徴する地区の1つですね。JR貨物の施設(移転前の東室蘭貨物駅に由来)もこの駅の裏。
ところで、1枚目の写真はあたかも駅を出て正面に広がっていそうな光景ですが、そんなことはなく、ここから300mくらい歩いたところにぽつんと駅舎が建っていました。
16:26(出発から16時間14分): 記録更新
これまでの限界徒歩の最長記録は、前に記事にした札幌〜苫小牧の徒歩で74.7kmだったのですが、ゴールも近づいてきた輪西駅〜御崎駅間のこの場所で、ついにその大記録を塗り替えることに成功しました!!!!! しかもその時は18時間以上かかっていたため、休憩込みでも16時間と少しという今回の記録は、当時よりも約2時間速いというかなりのハイペースで達成できたことになります。いやあ成長したなぁ。
16:30(出発から16時間18分): 御崎駅
輪西駅を出ると、航空写真からも視認できるサッカーボール型のガスタンクを横目に、地形のために大きく迂回する区間に入ります。Googleマップくんは当たり前のようにここを貫く国道36号線を歩かせようと提案してきますが、普通に自動車専用道路だから、やめようね!!!!!
わずか20分と少しで次の駅へ。まるで都内の私鉄のような駅間距離になっています。御崎駅は、昔は南に隣接する日本製鋼所への貨物線が接続しており貨物の取り扱いで大いに栄えたそうですが、今は無人駅。航空写真だと使われなくなった貨物線の後がそこかしこに残っていて、往年を思い起こさせます。
この辺りからゴールがだんだん現実味を帯びてきて、一度は諦めかけたあみちゃんへの闘志が再燃してきます。残り3kmで1分半の差なら、11分30秒/kmペースをなんとか取り戻せれば追いつけるだろうという算段です。ゆっくり街を見て回りたい欲はそれはありましたが、「早歩きしようがゆっくり歩こうが足の裏の激痛は変わらない、なら早くゴールした方が辛くない」という事実に気がついてしまってからはもう立ち止まる余裕が無くなってましたね。止まってからの歩き出しが一番痛むので。11分/kmを切るようなハイペースも叩き出しながら歩き続けました。
16:51(出発から16時間39分): 母恋駅
室蘭駅の1つ手前までやってきました。「母恋」という中々変わった字面の効果で、母の日には験担ぎの特別入場券が売り出されるんだとか。ホッキガイの中にご飯を詰めた駅弁が売っているらしいのですが、体力的にも電池的にもゆっくりしている余裕が無かったので探索はできませんでした(というかその事実、これを書いてて知った)。
そして…………!
17:08(出発から16時間56分): 【ゴール】室蘭駅
成し遂げました!!!
2020年7月5日、そして2021年4月24日。これにて札幌の自宅から室蘭駅までの約150kmが徒歩で結ばれました!!!
【記録再掲】
距離: 78.51km
時間(休憩除く): 15時間40分12秒(11分58秒/km)
時間(休憩含む): 16時間55分42秒
最終的にあみちゃん(15時間42分07秒)に1分55秒差をつけての辛勝となりました。幌別あたりからの追い上げが本当にきつかったです。はい。
ところで、道中では菓子パンといくつかのグミを頬張った程度だったのでお腹が空いてきました。
なんと、室蘭駅前に寿司屋があるではありませんか。
勝利を記念して美味しく頂いてまいりました。札幌で有名なトリトンや花まるより一回りくらい安く、でもネタは大きく美味しいお店でした。
r.gnavi.co.jp
チェーン店なので観光で訪れてわざわざ行くところでもないのかもしれませんが、見かけたら是非立ち寄ることをオススメできる店です。
寿司を食べ終わるとちょうどいい時間になったので、特急には乗らずにバスで帰ることにしました。
ちなみに、特急すずらんに乗ると室蘭→札幌は4,690円するのですが、バスなら2,300円。完全に普通列車だけで移動しても2,860円で、しかも道中で何度も乗り換えや長時間停車があることを考えればかなりお得だと思います。
参考までに、JRの運賃(乗車券2,860円 + 特急自由席1,830円)は札幌→旭川と同額。相当遠くまで来たことがよく分かりますね。
まとめ
最後に、iPhoneの万歩計の方の記録も見てみましょう。こちらには、室蘭駅に着いてから家に着くまでの移動距離なども含まれています。
距離: 80.5km
歩数: 105,381歩
距離は自己ベストを5.8km塗り替える記録となりましたが、特に序盤で足取りが軽やかで歩幅も広かったことが原因で歩数は自己ベスト(111,291歩)を塗り替えることができませんでした。
ちなみに、歩いてきた距離(横軸)とあみちゃんとのタイム差(縦軸)をグラフにするとこの通り。序盤に2回ある急激なペースダウンは、アプリの移動距離計測漏れに起因する(時間だけが経過し距離が据え置かれたため、遅くなったように見える)ものなので、40km地点まではずっとあみちゃんとの差を広げていくハイペースを維持できていたことがわかります。ただ、幌別駅での休憩があった60km地点あたりから、こちらのペースダウンによってあみちゃんが一気に差を縮めてきているのがわかります。限界徒歩をやってみるとわかるのですが、ペースが落ちる時って本当に急なんですよね。とはいえ、最後の3kmで力を振り絞りなんとか勝つことができました。そんな熱戦が伝わってくるグラフですね!
結論
疲れた!w
以上です。きっとこいつは懲りずにまたやらかすでしょう。お楽しみに。(でももう写真撮る容量が今のスマホには無いんだよな)
つぶグミはいいぞ。( @kirsch2293 )
再々々翻訳ダーウィン賞「愚かな模倣」
行った翻訳
原文🇬🇧
🇬🇧→🇨🇳
🇯🇵→🇨🇳
🇯🇵→🇨🇳
🇨🇳→🇯🇵
最後に、犯罪の名前は無理です。
(2019年10月28日、日本)
「あさひて...しかし、必然的にスマートな手工芸品の小規模な操作」47人の祖先(手津)が滑り落ち、白雪が転倒し、富士山の歩道を覆いました。。
その他の痛み:「私はホットパックであり、怪我をしている、他の理論があることを願っています:」など 。「」
東京の西にある巡礼者富士山62、野野町、日本の巡礼者、12389、火山の巡礼者、宗教的な巡礼者、巡礼者、巡礼者日本の巡礼者。
すぐに使用できる短命の夏、すぐに使用できる短命の夏、登山者、ロッククライマー、日本の方便に適しており、まだ寒くて濡れています。
オフシーズンでは、電車と山の状況との関係が異なり、不親切です。 冬の登山用品、登山経済学、常識的な補助機器に適しています。
一つ、楊修
てず服10月1日は適切な服が共存します。片手でハイキングスティックや就職情報などの手工芸品を揃えた東京の代表的なストリートウェアで、酒橋遊歩道を走った後、スツールが広がり、登山者も多く。
ニコニコ動画では、動画の真正面で放送されており、自画像動画の名前は「富士山雪国」です。
その後、このトピックは、Tedzuの「富士山」のように提出されました。
他の小口径、小口径の剣。
灰は雪に変わり、それから深い雪に変わりました。
現在、手津像のような観客は、屈辱を否定する一方的な剣術「あさぎ和則」を持ってやってくる。
この人を観察する可能性のある、またはわずかに不十分な道徳的方法。
これは匿名の生命(関連)インデックス用語です。
それは確かにターニングポイントでした。
しかし、楊修の切迫感、楊修の失望、楊修の特別なメッセンジャー、楊修の失望、楊修の失望。
テズの判決と同様に、手足のしびれは経済的喫水の例です。 木製の柵や警告などが急に絞られることは間違いありませんが、この記事は防衛、防衛、その他の危険の傍観者です。
他の人はあなたの前にいます。
その他の事柄、疎外または不在、その他の事柄または元の状態が決定されます。
「ああ、ここを走っているこの男、ごえくえつはとても面倒だ」と待ってください。
注:「私は続編、教師、続編です。この続編。続編の続編、続編、続編、続編、続編、続編。
住民が見ることができ、30度です。
テズの冒険、冒険、冒険、冒険的な警告、不必要な失踪。 突然、東、西、西、その他の輝かしい意識の自己認識を実現することが可能になります。
すぐに、崩壊と崩壊の場合、非接触および他の互換性のない崩壊。 アクセシビリティの他の主要な問題は自己です-マサカズは「正しい軌道」に存在しません。 完全な反対
この土地に近い手津は、さやの前の主な自己逮捕台中作品のように、あらゆる大きさの丘である冬の円空トラベラーの単一の画像を逮捕しました。
しかし、これは詐欺です。
修正されたまぶた、他の知性、手工芸品の生産および修正された知性。
山に直接種を蒔き、岩に特別な祖先を蒔き、大雪、山に種を蒔き、収穫することは不可能です。
雪国会議事堂、圆明吾、多淫な奇跡。
2回目の飛行後、突然電話の画面が止まり、亡くなった最後の瞬間は栗の写真で、飛行の途中でジョイントが行われました。
承認およびその他の警告。
この地元の47歳の老人No.2 Tiantong 9800英国人は、高地にさらされ、生命がなく、遠く離れていました。
しかし、1ポイントが完了し、ヒーロー迷路が完了します。
日本の特別な祖先、ニョヤマ、手袋、直接播種、手袋、手袋、手袋、手袋、手袋、手袋、手袋、手袋、手袋、手袋、手袋、手袋、手袋、手袋、日本の手袋。
見ていると、テズのようなお悔やみの気持ちがあります。「冷たいあさぎ風邪」ですが、最後はわない風邪です!
「両手でアサギ、アサギの脳。」
フォロー方針について
つぶグミはいいぞ。( @kirsch2293 )です。
2021年1月上旬、「都道府県庁所在地の人口認識調査」が地理クラスタから高い評価を受け、地理に関心があると思われる方からたくさんのフォローを頂きました。本当にありがとうございます。
一方で、急激にフォロワーが増えたことで、新規フォロワーがどのような方か全く追えていない状況にありますので、ここで一度、このアカウントのフォロー等々に関するポリシーを整理させていただければと思います。いわばツイプロのようなものです。
フォロバ基準
初めに断っておきますが、@kirsch2293はフォロバ100%ではありません。
明確な一貫性を持ってフォロバをしているわけではありませんが、大体の傾向はあるので、ここで列挙してみたいかと思います。
① 共通のフォロワーが多い
ほぼこれですね。
私は基本的に交流を目的にTwitterをしているため、共通のフォロワーが多い=同じ界隈にいると思われる方は積極的にフォロバしています。同じ界隈なら同じ話題を共有できるでしょうし、仲良くなりやすい気がしますからね。
② 創作活動をしている
創作活動をしていれば全員歓迎、というわけでもないですが、私が関心のある地理やボーカロイドに関する創作活動をしている方は積極的にフォロバしています。都市の分析や架空地図、楽曲制作やお絵描きなどですかね。
③ 北大生/大学院生
私自身がそうなので、比較的価値観が近しい人だろうと推測できるからです。最近はみんなそれぞれの大学の大本営の悪口言ってますね。私も今年度に関してはそれなりに不満です。
④ ちんぽ
同類。
逆フォロバ基準
逆にこういう人はフォロバしにくいかな、といったところです。
① RTしかしていない
前述の通り、私は交流を目的にTwitterをしているため、本人が何を考えているか分からない人とはあまり関わりたいとは思えません。私はRTされると、その人が何か関連するツイートしてないかな、と見に行くタイプなのですが、ただただRTばっかりしている人だとがっかりします。
② フォローもフォロワーも多すぎる
数千人とかフォローしてると、絶対しっかりTL追えてないと思うんですよ。リスト作って身内だけが流れるTLを構築していたり、そのほとんどをミュートにしていたり、様々な方法でTL管理をしているんでしょうが、そうした人と相互になっても確実にこちらのツイートは見ないだろうと思うんですね。きっとそこに交流は生まれないでしょう。
③ 知らないアカウントの身内トークばっかりしている
別にそれを否定はしていませんからね。私も内輪ネタ使いまくってますから。ただ「自分とは違う界隈の人だな」と一目で分かるので、そこに交流が生まれる可能性は低いだろうなという判断になります。
④ メディア欄がソシャゲだらけ
これも別にそれを否定したいわけではないですからね。単純に私がそうしたことに関心がないだけです。
⑤ 鍵垢(知り合いのアカウント除く)
そもそもフォローしてほしくないです。これまでの記述から分かる通り、「この人はどんなことを考えているんだろう」と少し人となりを覗かせていただいてからフォローしているので、それができない未知の相手とは交流したいと思えませんね。まあ鍵にするのには様々な理由があるでしょうし、私も時には鍵をかけることはありますけども。
⑥ ガンバ大阪サポーター
言うまでもない。
まとめ
いかがでしたか?
今後とも、ちんぽをよろしくお願いいたします。
ちんぽ
【人体実験】豪雪の北海道で朝から晩まで41km歩いてみた!【札幌岩見沢雪中徒歩行軍】
つぶグミはいいぞ。です。
2021年、新年明けましておめでとうございます!
札幌市の鉄北にある自宅から、岩見沢駅まで歩いてきました!
2020年の大晦日は、壮絶な、しかし楽しい行軍になりました!
※雪中行軍は非常に危険を伴う行為です。万全の防寒対策や、リアルタイムでの交通情報や気象情報の確認、万が一の際に途中リタイヤできる場所の把握など、できる限りの対策を講じて臨んでいます。
ここまでのあらすじ
札幌の冬の風物詩といえば、毎年2月に開催される「さっぽろ雪まつり」でした。そして、オタクのわたしにとっては、雪まつりと同時開催となる「SNOW MIKU(雪ミク)」を非常に楽しみにしていました。
しかし!!!
2020年、世界中に猛威を振るった(今も振るっている)新型コ…の影響により、さっぽろ雪まつりは現地開催が中止に。SNOW MIKU 2021 はこのことを見越してか、事前にメイン会場がいつもの大通公園ではなく、小樽築港駅直結の商業施設「ウイングベイ小樽」になることを発表していました。
これまで2020年7月5日に札幌苫小牧1日徒歩、2020年7月~10月に札幌市内全郵便局徒歩到達(#ミクポス)を達成しており徒歩旅にすっかりハマっていた私は、この小樽会場にも徒歩で行くことを考えました。
苫小牧の参考記事です。
今回の札幌岩見沢雪中徒歩行軍は、そんな2月の小樽行軍へ向けて、体力の増強や防寒対策の確保、その他諸々を万全にするためのトレーニングの一環として計画されたものでした。実際、12月24日にはこのウイングベイ小樽(36.9km)までのロケハン徒歩を成功させ、12月27日にはホワイトアウトに見舞われながらも石狩当別駅(29.4km)まで歩いており、ある程度雪中行軍の感覚が身についてきたところかな、という感じでした。
岩見沢市は、北海道内でも有数の豪雪地帯の1つ。2020年は年末に大寒波が訪れていたこともあり、12月観測史上最多積雪を更新していました。雪のほとんど降らない横浜で生まれ育ち、2019年4月に札幌に移住してからは昨季の記録的暖冬しか経験していない私にとって、大雪を体感することは夢でもありました。大晦日は、天気予報を見る限り気温こそ極寒なものの吹雪の心配は少なく、(相対的に)行軍日和だと考えました。
実験
さて行軍が決まったら、さっそく家を出ましょう!ここからは時系列で追っていきますね。
06:35(出発から0分)自宅出発
07:17(出発から42分)2020年最後の日の出 -札幌市東区伏古1条2丁目
まだまだ空も暗い気温-12.4℃の中、我が家を飛び出してきました。環状通を伏古まで歩いたころ、正面が明るくなってきました。これが2020年大晦日の日の出(ラス日の出)です!
07:40(出発から1時間5分)白石区突入
環状通をしばらく歩くと、豊平川を渡る橋に辿り着きます。川の向こうは白石区菊水元町。この先で環状通はルートを南に変えて平岸方面に向かってしまうため、ここで米里方面に左折して先に進みます。
東米里は市街化が進んでおらず、札幌市内ながら条丁目の設定が無い地域。橋やバス停の名前も、開拓当時の香りが漂ってきますね。
氷点下2桁で降る雪は非常に乾いていて、目を凝らすと雪の結晶が見えるような、そんな雪質になっています。髪の毛も凍ってきました。
08:47(出発から2時間12分)本日最初のラッセル? -札幌市厚別区厚別町山本
東米里からしばらく歩いていると、ついに除雪区間が終わりを告げました!ここで冬靴に履き替え(除雪済区間なら、運動靴のほうが体力負担が少ないためここまではそうしていました)、ラッセル決行…!
と言いたいところでしたが、道路の反対側の歩道は除雪されていることを発見したので、ここはそちらを進むこととします。
08:59(出発から2時間24分)江別市突入
普段江別市というと、厚別駅方面を経由して向かうイメージがあります。新札幌まで歩くといつも3時間以上はかかるため、別ルートとはいえ2時間半で江別市に入ることができたのは意外でした。あまり車通りの多い道ではありませんでしたが、ここにもしっかりとカントリーサインが。レンガ造りの建物と野幌森林公園が描かれていますが、森林公園のトレードマークである百年記念塔は札幌市厚別区内に建っています。
09:15(出発から2時間40分)どんぐり大麻店
一面雪景色の道を1kmほど歩くと、大麻の市街地が見えてきました。入り口にはホームセンターが建っていて、大晦日の朝ながらそれなりに人が利用しているのが見えました。その奥にあったのがどんぐり。道民ではない方に説明すると、札幌を中心に展開されている人気のパン屋です。大通にも店はあるのですが、これまで一度も行ったことがなく興味があったので、補給所として立ち寄ることにしました。名物のちくわパンなどを購入してイートインスペースで休憩。店員の子がめちゃくちゃ可愛かったのでリピートしたいと思います。
この頃から雪が降ってきました。
大麻の市街地に入ってからは、大麻神社の前を通って2番通を歩いていきます。この辺りは団地が広がっていて、団地育ちとしては馴染み深い光景となっていました。街路樹も整備されていて暮らしやすそうな雰囲気です。
ここはかつて私がこんなツイート
”ツルハドラッグ大麻店、ドラッグストアにあるまじき名前で好き”
⊃ぶグミはいいぞ。@つぶ鉄 on Twitter: "ツルハドラッグ大麻店、ドラッグストアにあるまじき名前で好き… "
でバズった土地でした。閉まってましたが現物を見られてよかった。
大麻から道央自動車道を跨ぐと野幌に入ります。ここから、江別市街特有の平行四辺形の碁盤の目の街並みが現れます(歩いててそこまで実感しなかったですが)。江別駅周辺の条丁目区画が元々の江別町の中心地ですが、ここから平行に伸びる街路は角度を変えず、垂直に伸びる道路だけが函館本線に合わせて角度を変えたために生まれた街区割りですね。
この先は野幌代々木町から緑地を抜けて、国道12号線を歩いていくことにします。国道12号線は大谷地や新札幌の方面から伸びてきている道路ですが、やはり江別市内でも雰囲気は変わらず、ロードサイド店舗とマンションが両方ある特徴的な光景が広がっていました。また、大麻から舞っていた雪もかなり収まってきました。
11:17(出発から4時間42分)江別市役所
江別市役所周辺には、丸亀製麺やトリトン(北海道最強の回転寿司)、ボストンベイク(札幌の美味しくて安いパン屋)など素晴らしいチェーン店が軒を連ねており、ちょっと住みたくなりましたね。
11:50(出発から5時間15分)江別駅
街並みが飲食店からディーラーなどに変わってくると、いよいよ江別の旧市街。空が広くなり少し賑わいが減ってきて、地方の駅前だなという感覚を覚えます。「JRの駅前」が持つイメージ、関東とそれ以外ではまるっきり違うんですよね。江別駅の風景はまさに後者、といったところ。
駅に向かう道の途中では、雪が積もりすぎて使用禁止になった歩道橋がありました。このためだけに標識まで用意してるんですね…
ちなみにこの時の気温が-13.5℃でした。
江別駅の跨線橋を超えたら一度歩道の関係で線路の南側へ。東光町の市街を少しだけ歩いてから、国道12号線に戻って歩いていきます。ここからはずっとJR函館本線が並走していきますが、特急が猛スピードで駆け抜けるたびに地吹雪が舞い、視界が一時的に真っ白になっていました。石狩当別の時にもっと深刻なホワイトアウトを経験していたためそこまでの恐怖は感じませんでしたが、それでも驚きはしましたね。
夕張川を越えると国道は緩やかに函館本線を跨いでいきます。高架からあたりを見回すと、線路しかない銀世界。景色は非常に良かったです。
13:19(出発から6時間44分)豊幌駅
豊幌市街はかなり雪が積もっていましたが除雪が行き届いていて、歩く分にはそこまで負担は感じられませんでした。ずっとこんな感じなら幸せでしたね…!
豊幌駅ではトイレ休憩。和式でしたが無いよりはずっとありがたいです。雪中行軍は想像以上にトイレが近くなるため、行けそうな時はそこまで催していなくても行くことをオススメします。
豊幌の名物は「江別市まで約40000km」の看板と、「豊幌はみんぐ町」という変わった名前の区画ですね。要は地球を一周しろということで、この看板は江別市街とは反対側を向いています。
ところで、私が大麻~野幌で降られた雪雲がこちらに雪を積もらせていたようで、この先の道はもう除雪が間に合っていませんでした。さあ!ラッセル行軍の始まりだ!!!
13:50(出発から7時間15分)岩見沢市突入
豊幌市街はかなり江別市の東端にあったようで、しばらく歩くと市境に辿り着きました。ここから岩見沢市に入ります!12号線の上では、旧幌向川が境界線になっているみたいです。
これまで石狩・北広島・恵庭・千歳・苫小牧・小樽・江別・当別と札幌市全10区の3振興局8市1町を歩いてきた私ですが、これでついに4つ目の振興局である空知総合振興局に足を踏み入れることができました!
さすがの豪雪地帯である岩見沢市内では、なんとバス停が雪に埋もれて運休状態となっていました。太陽光発電も、見る限り全くできていなさそうです。
14:08(出発から7時間33分)幌向駅
岩見沢市に入って15分ちょっとで、最初の市街地である幌向に辿り着きました。1882年開業の幌向駅は、開業時期だけ見れば岩見沢駅(こちらは1884年開業)よりも歴史のある駅なんだそうです。
スーパーマーケットもあるそれなりに規模のある街で、それなりに除雪も行き届いて…と思っていましたが…
残念ながらここで歩道の除雪が終わっていました!!!!
ここからは時折、30~40cmの雪の塊を掻き分けながらのラッセルです。どうしても道がないところは、車通りに気を付けながら交通法規に則って路側帯を歩いていきます。車道は雪というよりも凍結していて、ラッセルは不要なものの転びそうで危険でしたね。
14:37(出発から8時間2分)「道あるある」に遭遇 -岩見沢市中幌向町南1線南4号・樽見橋バス停付近
出発から8時間が経過。ちょうど1回分の労働くらいの負荷があったというところですね。12号線の路側帯をビュンビュン走る車に気を付けながら歩くのも疲れてきたので、ここで迂回路を探すことにしました。地図を見る限り、12号線の1つ南を並走する道路には歩道がありそうですし、車通りも少なそう。多少雪が深くても、車が多いよりはマシ。行ってみましょう!
はい。
確かに地図には道があったのですが、雪のせいで行き止まりになってしまいました。ここでこんなツイートをしたのですが……
"道あるある
・ない"
新たな写真をツイートしようとTwitterを開くたびにRTが増えてて笑いましたね。まあバズったところで道がないのでは仕方ないので引き返し、1つ先の交差点からもう一回アプローチを試みます。
とりあえず地図で見ていた道に着くことができました!
しかし歩道の面影は全く無い。まあ確かにこの時期に人が歩くことは想像されていないでしょうし仕方がないですね。もう一度12号線に引き返したいとは思えないので先に進んでいきます。
参考までに、これらの道は、夏に訪れるとこうなっているそうです(Google ストリートビューより)。跡形もない。
さらに、ここでモバイルバッテリーが寒さによりダウン。スマホの残り電池は20%。岩見沢駅までは約6km。いろいろと危機感がこみ上げてきます。
15:51(出発から9時間16分)上幌向駅
この記事における各地点のタイムスタンプは、写真が撮られた時間を参考にしているのですが、私は1時間もこんな道を歩き続けていたんですね。端的にめちゃくちゃ辛かったです。正直上幌向の駅に着いたら帰ってしまおうかとすら思いました。
ようやく周囲に民家が見えてきたので、「そろそろ12号線にも歩道が復活しているだろう」という推理から再び国道へ北上。予想は的中し、ちょうど私が戻った地点から除雪が再開されていました。そこからさらに歩くこと25分。ついに岩見沢駅の1つ手前、上幌向駅に到着しました。駅舎は無く、改札のある小さな部屋があるだけの無人駅。ただ、駅に向かうための跨線橋は、内側の階段と外側のスロープという2重螺旋構造になっていて、目を引くものがありました。
ここからようやく、道路の左側に歩道が復活します。人が歩ける道があると、街に戻ってきたんだと実感できますね。これまでは車が通る道しか整備されていない区間だったので…
16:05(出発から9時間30分)2020年最後の夕暮れ -岩見沢市上幌向南1条1丁目・室蘭本線高架下付近
日の出から歩いていたこの雪中行軍ですが、ついに太陽が沈む時間が来てしまいました。これが2020年最後の夕暮れです!(日没の瞬間は見てませんでした)
岩見沢方面の空には『夜に駆ける』みたいな色の雲が。
ともあれ、日没前に一番危険そうなエリアを攻略できて本当に良かったですね。出発前はゴールまでを11時間で計算していたので、ペースもかなり順調だと思います。
天然温泉が見えましたが、スマホの電池が致命的なので断念。そもそも近くに横断歩道もありませんでした。
室蘭本線の下を潜るといよいよ岩見沢市大和へ。郊外型の店舗が密集しショッピングセンターを形成しています。ゴールはもうすぐ!
大和からは12号線を離れ、4条通を歩いていきます。一気に「市街地の中」という感じがしてきましたね。バスには「幾春別」の文字、アーケード街! 空知信用金庫の看板は、気温-10.5℃を伝えていました。
17:10(出発から10時間35分)岩見沢駅到着!
駅前通で左折すると、突き当りに見えてくるのは今回のゴール、岩見沢駅!
気温氷点下2桁、積雪133cm(岩見沢のアメダス)での雪中行軍を見事成功させました!!!! ここまで合計10kmほどラッセルをしてきた靴やジーンズは凍り付き、中々剥がれない大きな氷の塊となっていました。
ここまでの総歩行時間は10時間35分、総歩行距離は41.4km、62,829歩となりました。この後帰路にもう少し歩いているのですが、自己記録としては雪中行軍で最多、歴代でも6位(苫小牧までが1位、郵便局めぐりが2~5位)となる大きな記録を達成できました。疲れた!!!!!
さて!ここまで歩くことが目的だったので、目的を達成したら帰りましょう!札幌までとんぼ返りします。
10時間半かけて歩いた道を、わずか27分で帰ってきました。
ちなみにこの後はスーパーに立ち寄ってそばを買い、年越しそばを食べながら何事もなかったかのように普通の年越しを迎えました。
終わりよければ全て善し、などと言いますが、まあそんな感じの年末を過ごせたかなと思いました!
今年2021年は、もっと創作活動にも精を出せたらと思っています。今後ともよろしくお願いいたします!!!
つぶグミはいいぞ。( Twitter: @kirsch2293 )
【人体実験】ノリだけで1日11万歩歩いてみた!【札幌苫小牧間1日徒歩】
どうも!つぶグミはいいぞ。( @kirsch2293 )です。
追記:また限界徒歩を成し遂げてしまいました。今度は133cmの積雪深を誇る真冬の岩見沢に行ってきました。
第一章 研究背景
突然ですが、札幌駅から苫小牧駅までお散歩してきました!
距離にして73.3km、109,254歩、総行程18時間17分ということでちょっと長旅になってしまいました。73kmというと、東京駅から群馬県の館林市までがそれくらいの距離だそうです!
行程はご覧の通り。札幌駅〜国道36号線を目指し、途中新千歳空港に寄り道しつつ苫小牧の街へ向かっていきます。
第二章 先行研究
なんでこんな拷問を?ということなんですが、実は以前フォロワーの女性陣3人が歩いて小樽まで行っておりまして。ちょうどその時の歩行距離が40kmを少し越えるくらいだったんですよね。
ちなみに今回の企画を成し遂げるまでの私の1日の歩行記録が42km。
(たぶん)越されちゃっ……たぁ!
人は誰しも、それなりの大記録だと思っていたものが、あろうことか身近な人に塗り替えられてしまったら悔しいものです。その瞬間、負けず嫌いでお馴染みの私の心には火がついてしまいました。
第三章 研究目的
「もう小樽より遠くへ行くしかないじゃん!!!」
ということで、直近で予定がなく晴れた日であった2020年7月5日(日)がXデーとなりました。
どこへ行くか?ということでいくつか案は出していたのですが、人間の1日の活動時間を16時間として、そこに一般的な歩行速度である時速4kmを掛け算した64km前後のゴールを探していました。もちろんゴールというからにはそれなりの街であったりランドマークであったりの何かが欲しいわけですが、そこでゴールとして白羽の矢が立ったのが
苫小牧駅(札幌駅から70km)
というわけです。
JRでも1時間かかるような土地であること。日本海側の札幌と違って太平洋側の街であること。そして、来たる7月1日にはコロナの影響で休業していた実家の雪ミク スカイタウンが営業再開しており、寄り道ができること。
様々な理由が重なり、苫小牧を目指すことになったわけです。ともあれ、この頃は2〜3割の冗談も残っていました。達成しといて言うのもあれですが、70kmは人間が1日で歩く距離ではないので。
そんな甘えた心もあったのですが、
なんと先述のフォロワーに刺されてしまいました。
これでもう退路は断たれたわけです。「やっぱ行きません」とはもう口が裂けても言えなくなってしまったわけだ。
第四章 方法論
木更津だか船橋だかのアウトレットモールで安くなっていた2,000円のスニーカー(1年半は履いてる)と、普通のチノパン、そしてマジカルミライ2018のTシャツの上にGUで2,000円くらいだったマウンテンパーカーを羽織った、明らかに今から遠距離ウォーキングに挑むとは思えない服装で歩いてきました。
何故かって?整える前にXデーが来ちゃったからです!!!
それに本気で装備整えたらお金たくさんあっても足りないしね。割と命かかってるんですがそれは
第五章 実験
さて、一通り説明も済んだことですし、出発しましょうか。
ちなみに、Xデーの前日につぶグミさんは終電までミク廃の皆さんと飲み会をしており、すすきの駅から自宅まで4km程度歩いているためそれが事前に加算されています。とはいえ7月5日に歩いた道のりであることに変わりはないのでそのまま合算していきますね。
03:23(出発から25分)札幌駅
頭が悪いので、終電飲みから寝ることなく02:58に自宅を出発しました。学生街から南に歩くこと25分。まずは最初のチェックポイント、札幌駅です!
ここは北5西1の青空駐車場。順調に行けば2030年に北海道新幹線が札幌まで開通するため、駅ができるこの地区は再開発の計画が進められています。
03:45(出発から47分)苗穂駅
目的地へはすすきの方面から橋を渡るのが最短ルートなのですが、最近その辺りを何度も歩いていたので気分転換にもこちらのルートを歩いてみました。昔市電が旧苗穂駅前まで走っていたルートですね。
写真はつい最近移設開業した新しい苗穂駅。新たにロータリーができ、周辺も工事区画が多く絶賛再開発中。大通のチカホでめちゃくちゃ広告を目にしますが、タワマンも建つみたいです。これらの土地は元々札幌の暮らしを支えた工場群の跡地なんですね。まだまだ苗穂駅周辺には側線や車庫が残っていますが、いずれこれらも合理化されて再開発の対象となるかもしれないとのこと。
今後が非常に楽しみなエリアです。
03:56(出発から58分)東橋
豊平川を渡って白石区へ。ハイジは「ゴミをへらそう」とか言わない。こういうのルフィの専売特許だと思ってたのにね。
04:15(出発から1時間17分)東札幌駅
千歳線旧線はサイクリングロードになっており、この道をずっと進んでも北広島方面に行けるみたいです。とはいえ、北広島駅方面へ向かうと今回は遠回りなので、ここでこの道とはお別れ。いずれこのルートも歩いてみたいですね。
04:48(出発から1時間50分)月寒中央駅
05:03(出発から2時間5分)福住駅
05:10(出発から2時間12分)札幌ドーム
月寒中央駅でサークルの後輩つっちー( @Tsutchey_HUV)と合流。ここからは2人体制でゴールを目指して歩いていきます。
ここからは東豊線沿いに道なり。現在は福住で終点ですが、このまま札幌ドームの前を越えて清田区まで延伸する計画がだいぶ昔から全く進展なく続けられております。進展がないまま札幌は人口減少フェーズに入りました。
05:31(出発から2時間33分)清田区突入
札幌市を構成する10区の中で最も新しく、かつ唯一JR・地下鉄のどちらも乗り入れていないのが清田区。バスか自家用車しか交通手段がないため、運転免許を持たない私にはかなり不便な土地です。
先ほど話していた地下鉄延伸について、清田区役所の近くにこんなモニュメントが。流石にもう厳しいだろうなあと私は思っています(が、妄想地下鉄を引くとなったら誰もが最初に東豊線の清田延伸と東西線の手稲延伸をやると思う)。
06:46(出発から3時間48分)北広島市突入
約4時間歩き、ついに札幌市を脱出しました。清田区、長かった。北広島市のカントリーサインはクラーク。「例の有名なセリフを言ったのが北広島市内だったから」という理由なのですが、確かにそうなんだけど当時ここは札幌郡月寒村の外れ。北広島市の母体となる広島村すらも成立していない時代なので、街の誇りと立てるにはどうかなと個人的に思っているのですが……それがアイデンティティなのが北広島市。そういったところの貧弱さはニュータウンあるある。
この辺りまで来るといかにもなロードサイド店舗が続き、相当郊外まで来たなあという気持ちになってきます。市境まで来るとそうした店舗すら減ってきて、徐々に緑が豊かになってきているのを感じますね。
この頃は、そんな程度の自然の豊かさを見て「何もねえな」とか言ってられたんですね。幸せだった。
08:39(出発から5時間41分)旧島松駅逓所
08:47(出発から5時間49分)恵庭市突入
国道36号線から一度脇道に逸れて、先述したクラークが例のセリフを放った場所である旧島松駅逓所へ。駅逓所は、本州でいう宿場のような役割を果たした施設で、宿泊や郵便などの業務を果たしていました。とはいえ、開拓期の北海道といえば今以上に手付かずの原野が広がっていたわけですから、宿場町のような大それたものではなく、本当にこじんまりとしたものです。
朝早く着いたため、10時開館の内装を見ることはできず。入館料は200円で、歴史資料を中心に取り扱っているみたいです。
旧島松駅逓所の脇を流れる島松川を越えると、3つ目の街・恵庭市へ。ここは先程も話した通り36号ではなく脇道なので、カントリーサインもなく質素な作りでした。
今思い返すと、我々ここまで休憩無しで歩き続けてきてるんですよね。馬鹿です。
09:10(出発から6時間12分)島松演習場
我々一行が森の中を歩いていると、何もない場所に突如「補給処」というバス停が。何かと思ってしばらく歩いていくと、ここは自衛隊の補給処がある場所なのだそうです。とはいえバス停の名前もかなりアバウトになってきて、人家もまばらな所に来たんだなと実感しました。
後に分かることですが、これでもまだまだ都会な方です。いうても幹線道路ですし、このバス停も1時間に1本は来てますし。
09:52(出発から6時間54分)セブンイレブン恵庭有明町店
10:16(出発から7時間18分)恵庭市役所
だいぶ足にも疲労が溜まり、買っていた飲み物も底をつき喉が渇いたので、ここでこの旅最初となる休憩。そして50,000歩の大台に乗りました。今思うと50,000歩まではぶっ続けで歩いてたのはあまりにも化け物ですね……
コンビニを出てしばらく歩くとミクさんの自販機に遭遇。癒されるわぁ^〜
そして恵庭市街地の中心部までやってきました。
10:42(出発から7時間44分)森 永 乳 業
市街地を抜けると工業地帯へ。このあたりは地名でいうと戸磯とか恵南なんですが、町域が広いのと、そもそもこの辺りは工場勤務者の利用が多いということもあり、バス停の名前は基本的に近隣の工場から取られています。
ところで、このバス停の名前は「森永乳業」。その先が「山崎製パン札幌工場前」「サッポロビール北海道工場」なので、かなり異端児なのが分かると思います。森永乳業は地名であり、概念。
ともあれ、山崎製パンの工場からはめちゃくちゃ甘くて良い匂いがしましたし、それ以外にも名だたる大企業の工場が立地していて、社名の看板を見るだけでも楽しかったです。
11:05(出発から8時間7分)千歳市突入
工業地帯を抜けると一旦小高い丘になります。そこでちょうど道東自動車道をくぐるのですが、ここが恵庭市と千歳市の市境でした。この旅4つ目の街・千歳市です!
今回の旅は全部で5市を通るので、これで旅程の2/3を消化したと思い込んでいるご一行ですが、完遂した今見返すと、歩数ベースで55%、距離ベースでは47%と、やっと半分行ったかどうかのところでした。これを当時の我々が知ったら発狂していたことでしょう(一応地図を見てたので薄々勘付いてはいましたが)。
12:25(出発から9時間27分)ヴィクトリアステーション千歳店
千歳市に入ったため、標識にもついに「苫小牧」が見えるようになりました。まだ30km以上あると知り絶望する一行。
しばらく歩くと千歳の中心市街地に入ります。駅前通にさしかかったところで駅に向かって左折。お腹も空いたのでファミレスで休憩することにしました。
ヴィクトリアステーションは北海道発祥のハンバーグ/ステーキ系のファミレスで、現在はビッグボーイ傘下なのですが、チェーン店の数として北海道最多。まさに北海道を代表するファミレスです。
ここで私が注文したのはわさびおろし手ごねハンバーグ。疲労困憊の体に美味しいハンバーグがよく染みます。水はセルフサービスだったのですが、既にそれを取りに行くだけでもしんどいくらいには疲れていました。
13:06(出発から10時間8分)千歳駅
13:42(出発から10時間44分)南千歳駅
千歳駅前の交差点で右折し、空港方面へ進みます。駅を越えるとどんどん建物が減っていき、長い一直線の道路と空港方面を示す標識など、どんどん空港に近付いていることを実感させられます。左手には高架から地上に降りてきたJRの線路が通っており、快速エアポート・普通・特急おおぞら・特急とかち・特急北斗・特急すずらん、そしてさらに貨物列車と、ひっきりなしに列車が走っていました。
ここからまっすぐ苫小牧方面へは進まずに、少し寄り道します。
14:20(出発から11時間22分)新千歳空港国際線ターミナル
さて、生まれて初めて新千歳空港に徒歩でやってきたわけですが、なんとここ、徒歩来港者向けに横断歩道と歩行者用信号まで完備されています。札幌~新千歳空港の徒歩ならすでに先人もいるようですし、完全に空港側が一枚上手でしたね。新千歳空港は徒歩来港者にも配慮した素晴らしい空港です。
歩道への入り口ですが、少し分かりづらいです。
白い線で示したルートが、南千歳側(左上)から新千歳空港(下)へ向かう歩行者用ルートです。
まず南千歳駅の駅舎に入り一度空港から離れ、跨線橋に併設された歩道を渡っていくと空港の国際線ターミナルに辿り着きます(下、左側のルート)
また、歩道橋を2つ渡った後に見える歩道を進んで行くと、今度は国内線ターミナルに辿り着きます(下、右側のルート)
我々は航空写真からこの歩道の存在を見つけることができず、途中草むらや道路を越えて域内に入らざるを得なかったのですが、危険なので絶対にやめましょう!!!
さて、道なりに進むと国際線ターミナルのタクシー乗り場に到着したので、ここから空港内に入っていきます。コロナ禍の影響で国際線はすべて欠航になっており、あたりには閑古鳥が鳴いていました。
とはいえ、国内線の羽田新千歳間は世界一の黒字路線と言われるほどの就航本数と搭乗客数。このような情勢の中でも、確かにいつもよりは少ないですがそれなりに人がいたのが印象的でした。
14:30(出発から11時間32分)雪ミクスカイタウン
実 家 の よ う な 安 心 感
コロナ禍で長期休業していた雪ミクスカイタウンですが、7月1日についに営業を再開していました。ここで、札幌からサイクリングで空港まで来ていたフォロワーのあだっちーさん( @kunntou )に遭遇。お互いに健闘を祈ったのち、しばらく休憩してから実家を後にしました。
ピアプロの壁には「札幌から徒歩で来ました」と書いてきました。事情を知らない人からしたら「冗談にしてもリアリティがなさすぎ」と思うところでしょうが、残念。本当に歩いてきてます。
新千歳空港でついに出発から50kmを達成。すでにこれまでの自己ベストを大幅に上回っていますが、まだ20km以上旅程は残っています。
15:55(出発から12時間57分)苫小牧市突入(してたことに気付く)
新千歳空港を抜けるといよいよ無人地帯に入っていきます。我々以外歩行者などいるはずもなかったので、退屈しのぎ兼熊避けとしてBGMを流しながら歩いていきました。DJセトリは30分で完結するため、最後まで聴けば30分は歩けるということで非常に重宝しました。受験勉強期に声優ラジオを聴いていたのを思い出します。
当たり前ですが、頭上のかなり低いところを飛行機が飛んでいくので、相当迫力を感じられました。そして、あたり一面道路と以外に人工物が見当たりません。建物といえば駐車場の守衛所くらい。ついに歩道もなくなり、決して広くない路側帯を前後に並んで歩いていました。そんな道を歩くこと約50分。ふと見えた看板に「苫小牧市美沢」の文字が!どうやら、空港の南側の敷地は苫小牧市になっているようで、知らないうちに我々は苫小牧市に突入していました。すでに40~50分は市内を歩いていたわけですが、そんなことに全く気がつかないほどの虚無が広がっているということです。
そういえば、カタツムリをたくさん見かけました。あんまり実物を見たことがなかったので、結構新鮮でしたね。
16:22(出発から13時間24分)国道36号線に合流
狭い道道130号線を抜け、南千歳駅から続いてきていた国道36号線と合流します。
実に5kmぶりの交差点です。
とはいえ、これで無人地帯が終わるわけでは決してなく、少し道が歩行者向けにも整備されているなという程度。代わり映えしない景色と痛む足腰に、どんどんメンタルが蝕まれています。我々はこのエリアを「地獄の森」と命名しました。
16:45(出発から13時間47分)植苗駅(大嘘)
実は今まで歩いてきた道は、苫小牧市街から新千歳空港に向かうための最短ルートなので、苫小牧から空港を目指すバスが1時間に1本程度の頻度で運行しています。
そのため、明らかに小規模な集落にもバス停と待合室が完備されていました(しっかりとした作りの待合室はいかにも豪雪地帯って感じがしますね)。このバス停の名前は、「植苗駅通」なのですが、すぐ近くの看板には、「植苗駅→ 3km」の文字が。3km離れた駅(しかも普通列車も一部は通過するような駅です)がランドマークとして機能しているのを見ると、まだまだ先は長いんだなと気が滅入りますね。
17:24(出発から14時間26分)道の駅 ウトナイ湖
空港から3時間、ついに地獄の森にも光明が差してきました。ウトナイ湖は苫小牧市でも有名な観光地の一つで、競技クイズにおける「正式名称を『特に/」でもお馴染みのラムサール条約に登録されている、リアル白鳥の湖です。今回は白鳥は見られませんでしたが、透き通った湖面が非常に印象的でした。
とはいえ、美しい自然に心が洗われるだけの余裕はすでに持ち合わせていなかったのも確か。3時間ぶりの休憩とペットボトルの補給を済ませ、ゴールへ向かいます。この時万歩計は9万歩。前代未聞の6桁到達がいよいよ現実味を帯びてきていました。
19:01(出発から16時間2分)10万歩到達
苫小牧市街に入ると、「勇払川」「日高自動車道・浦河方面」「フェリーターミナル」など、分水嶺を越えて太平洋側まで来たのだなと実感させる標識や看板が見えてきました。
その後はひたすら住宅街を歩いていたので特に写真は撮っていなかったのですが、苫小牧駅に続く明野南通にさしかかったところで、ついに万歩計が10万歩の大台に乗りました!理由はよく分かりませんが、1歩75cm換算をするにはかなり短い、67km地点での達成となりました。
この時相方つっちーの万歩計は9万歩で(そもそも出発地点がそれぞれの自宅なので距離が違います)、2人揃って10万歩達成するのではないかと一瞬だけ気力が回復(0.03%くらい)するような会話をしていました。
沼ノ端駅から苫小牧駅を経由して白老駅の手前までの28.7kmは、日本一の鉄道直線区間となっており、それに並行して伸びる道路も一直線。目の前は開けているのにゴールの駅まではまだ8kmほど残っており、進んでも進んでも先が見えてこないのはかなり苦しかったですね。
19:16(出発から16時間18分)イオンモール苫小牧
ウトナイ湖から1時間半。だいぶ休憩頻度も上がってきました。疲労困憊の状態でも怪我をしないためには、定期的な休憩やストレッチが必要不可欠。とはいえ、ここまで来る頃にはすでに2人とも普通の歩き方ができなくなっていました(というか、普通の歩き方を忘れてしまった)。関節も筋肉も脳からの命令を聞けなくなっており、歩き疲れた人や怪我人の歩き方ではない、自身でも恐怖を覚えるほどの不自然な歩き方でした。
ここで苫小牧在住のたつかぜくん( @tatsukaze_phoco )と合流。激励をもらいながら、ここから苫小牧駅までのラストスパートを先導して頂くことになります。
20時ごろまで休憩し、ゴールまで残すは4km。
やっていることが24時間マラソンみたいだったのでここで冗談半分でサライを流したのですが、全然冗談になりませんでした。泣きました。
21:15(出発から18時間17分)ゴール・苫小牧駅
成し遂げました!!!!!
駅前のルートインが見えたくらいから本当に涙が止まりませんでした。こんなに泣いたのいつぶりなんだろう……
同行者全員ミク廃だったということもあり、ゴール手前で Tell Your World を流したのですが、イントロだけで泣きすぎて周囲が水浸しになってしまいました。一生忘れない名曲です。
最初に述べた通り、自宅からゴールの苫小牧駅まで、73.3km、109,254歩、総行程18時間17分という弾丸日程を1日で完遂しました。同行者のつっちーも10万歩を達成し、「1日10万歩」という頭のおかしい記録を2人で達成する快挙を成し遂げました。
ちなみに我々はスマホの万歩計機能を使っていたのですが、万歩計オンリーの機械だと、メーカーによっては99,999歩でカンストしてしまうものもあるみたいです。測れない。
21:35 苫小牧駅 → 23:10 札幌駅
来た!見た!帰った!
ということで、特に苫小牧に用があったわけではなかったので(笑)、終電も近いですし帰ります!本当は途中で快速エアポートに乗り換えた方が早く帰れたのですが、乗り換えるためには立ち上がって別の車両まで移動する必要があり、それができる自信が無かったため諦めました。それにエアポートで寝過ごしたら小樽なので、第2章が始まってしまいますし。
つっちーとは札幌駅で別れを告げ、私は地下鉄に乗って自宅へ帰りました。
第六章 実験結果
日付が変わったため、7月5日分の総歩行距離が確定しました。
74.7km、111,291歩でした!
JRの車内にいた22時台以外は、ずっと移動していたという狂気じみた記録を打ち立ててしまいました。きっともう塗り替えることはないでしょう……きっと……
ちなみに、足腰の痛みはこの後4〜5日間にわたり続きました。かかとに水膨れもできていましたが、これは幸いにも潰れたりすることなく引っ込んでくれました。
最初の3日くらいは普通に歩くことさえままならなかったです(とはいえ普通にバイト行ってきましたけどね)。
第七章 結論
・1日10万歩は一応可能ではあるが後遺症は4〜5日残ると思った方がいい
・健康な人間でも、18時間歩き続ければ心身に支障をきたす
・歩くならまともな靴を買うべき
・新千歳空港は空港の鑑
・バカなことは若くて時間があるうちにやっておくべき
以上です。
謝辞
こんなバカみたいな企画に便乗してくれたつっちー( @Tsutchey_HUV )
新千歳空港でエールをくれたあだっちーさん( @kunntou )
疲労困憊の我々を苫小牧で先導してくれたたつかぜくん( @tatsukaze_phoco )
負けず嫌いの私に火をつけてくれたたまごさん( @otakuninaritait )を始めとした女子3人組
道中のツイートにいいねやリプライをくれたみなさん
本当にありがとうございました!!!
誰が欠けても完遂できなかったと思います。
痛い目を見たので、今後は流石にここまでバカな企画は立てないかと思いますが、何卒よろしくお願いいたします!
つぶグミはいいぞ。 @kirsch2293